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アイヌその真実

The truth of AINU

Team JAPAN

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アイヌその真実 2015年11月
2015年11月15日by 合田一彦
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2015年11月15日by 合田一彦
2015年11月13日by 合田一彦
2015年11月13日by 合田一彦
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合田一彦
違星北斗「北斗帖」を読んで思うこと。
http://www.aozora.gr.jp/cards/001210/card45627.html
自らの出自に誇りを持ち、そのままの自分であり続けようとした違星北斗が、今のアイヌ協会を見たらどう思うのだろう。
~~~(北斗帖より抜粋)~~~
 酒故か無智な為かは知らねども
 見せ物として出されるアイヌ

 白老(しらおい)のアイヌはまたも見せ物に
 博覧会へ行った 咄! 咄!!

 白老は土人学校が名物で
 アイヌの記事の種の出どころ

 芸術の誇りも持たず宗教の
 厳粛もないアイヌの見せ物

 見せ物に出る様なアイヌ彼等こそ
 亡びるものの名によりて死ね、

 聴けウタリー アイヌの中からアイヌをば
 毒する者が出てもよいのか

 山中のどんな淋しいコタンにも
 酒の空瓶たんと見出した
~~~
彼は自己の出自に誇りを持っていたからこそ、それを目先の金ほしさで見世物にする同族に対して激しい怒りを持っていたのだと思います。
(ちょい脱線。 いままで「違星」の読みを勘違いして「いせい ほくと」だと覚え間違っていました。「いぼし ほくと」さんだったのですね。)
彼の生年が1902-01-01、没年が1929-01-26なので、このころの新聞記事を探すと当時の雰囲気が判ります。

十勝毎日新聞(1920-1939年)掲載 アイヌ関係記事:目録と紹介(2)
http://www.cho.co.jp/natural-h/download/archive/obihiro/ocm20_01.pdf
『北東日報』『釧路新聞』掲載 アイヌ関係記事(1901~1942年):目録と紹介
http://ainu-center.pref.hokkaido.jp/kankou/report/report06.pdf

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[天声人語]
『釧路新聞』1917年11月23日付け2面
■天声人語 旧土人保護の折角の官立小学校が事実に於て却つて土人虐待の現象を示して居るに至つては断じて傍観は出来ない
△彼等が喜び勇んで此の自分等の為めの学校に通学するなら保護の実が挙がらうけれど父兄も児童も泣いて迄も他普通小学校を熱望して止まぬと聞いては到底此儘に捨置けまい
△恁麼事実を座視する様では保護法も何もあつたものでない
△官立だから支庁や役場の知つた事でないと捨て置くのは余りに冷遇過ぎはせぬか
△殊□旧土人の子弟とて幼児から教育に意を用うれば日本人同等の能力を養ふ事が出来る事は明かなのだから、一層此儘に放任して置くべき事でない。観察に依っては是れも一種の人道問題だ。
〔後略〕

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〈1927(昭和2)年>
1927(昭和2)年3月13日付(3)
『据置貯金を楽しむ/伏古の旧土人/酒に代へて右から左に/費つたのは昔のこと』
伏古互助組合が現在旧土人に給与してゐる畑地の総反別は二百十八町八反六畝二歩で給与を受けてゐる旧土人は五十四名ゐる。
敦れも皆余分の畑地を和人に貸付け,地主気取で年々勘からぬ年貢を取り立て\ゐる。
それで中には随分ヒドイのもあるが,和人の労働者など足下にも寄りつけないほど裕福な生計をしてゐるのが多い。
けれ共彼等の多くは金より酒といふ連中なので,折角辛棒して溜めた金を瞬く間に消費することが往々ある。
此処に互助組合の事務を司る者の苦心があるのだ。
現在組合には彼等が納める貸地料の二割を合意の上で据置貯金としてきたのが二千四百二円六十八銭と言ふ大きな額になって預金されてゐる。
これ等は土人の申し出に依つて何時でも払ひ下げることになつてゐるので,悪つれのした土人は酒が欲しくなると引出しては飲んで仕舞つたものだ。
其処で組合でも考へ,病気治療とか住宅建築と言ふやうな場合でも,今ではヨク〉調査した上でなければ貸出さないことになつてゐる。
係りの小野さんの話では,据置貯金と言つてもタマ名目だけで毎年大抵七月から八月にかけて綺麗に無くなり組合の基本金から年貢の前借りをする者が多いさうだが,中には据置貯金に絶体手をつけずに溜まるのを喜こんでゐる向も五六はあると言つてゐる。

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1927(昭 和2)年5月10日 付(2)
編輯余録
十勝アイヌ族諸君が,時代に目覚めて旭明社を造り,同族の滅亡より脱して新興の気運を作り,和人同様の地位を得べく大に奮起せんとするは喜ぶべきである。
然し旧土人の政府補助精神を没却し,徒らに大声疾呼して人種的偏見熱を煽る如き動機を造る事無き様注意すべきだ
△アイヌとか旧土人とか称する語は,決して和人の軽侮せる言葉では無い。
土人とは其土地の土着の先祖を意味し,アイヌとは世界的学術語で種族の固有名詞であるから,此等の語は断じて侮蔑の意味に非ざる事を記憶すべきだ
△アイヌ種族諸氏が日本人としての権利義務は同等である以上,生業に徳義に衛生に学問に進歩発達を見せたなら自然と和人より尊敬される。
人種の差別は断じて有るべきで無い事を信ずるが良い。
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このように、既にきちんと自立し、学問についても一般の和人と同じ課程で学ぶことを熱望し、貯金も出来て立派に生活できるレベルの人たちが居る一方で、自らの出自に誇りを持てずに「軽蔑語だ」「差別だ」と受け容れようとしない者も居る状況が読み取れます。
また正しく自立するためには、政府からの助成金を当てにするような精神では駄目だ、と自覚する人たちも現れています。
そうした中で、違星氏が嘆くような、働こうとせず、自らの誇りを捨て去って目先の金欲しさに祭事を見世物にしたり博覧会の展示として見世物にされに行くアイヌも居た訳で、彼はそうした同族の中から誇りを失ったものがアイヌを語ることが許せなかったのでしょう。

11月11日 15:16
蠣崎椿
本当にその部落出身者として誇りを持つていることが分かるし、嘆いているのも分かる。違星北斗の嘆きは伝わります

イザベラバードも本の中で酒が収入の殆どに費やされる話や酒豪の事など書かれてありましたね

違星北斗は辛かったでしょうね…
11月11日 23:20
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