本稿は、サブタイトルに「検索エンジンを活用するWebサイト制作術」とあるとおり、Web制作の観点から 検索エンジンを有効活用するためのSEOの概要を紹介することを目的としています。 このため、単に検索結果上の順位に拘る「似非SEO」とは似て非なる、本来有るべき「Webサイトの正当な評価順位」を獲得するためのSEOを主体として解説しており、同時に「Webサイトのあるべき姿」を見つめなおすことで「ユーザー主体、ユーザーの満足度を高めることをサイト構築の主目的として、最終的にアクセスアップを図る」ことについて論じています。 当「SEO対策ガイドライン」の構成としては、「序」章ではSEOの目的や限界などの概論を述べ、後半の「SEO対策」の章で具体的な方法論について解説しています。 拙い文章で難解な箇所もあるかと思いますが、最後までお付き合い戴ければ幸いです。
まずはSEO ( Search Engine Optimization : 検索エンジン最適化 ) の概要について、「1. SEOの目的」、「2. SEOの限界」、「3. SEOの手法」の節で解説します。 前段を飛ばして 即、具体的なSEOの方法を知りたい方は、「SEO対策」の章を参照してください。
本節では、SEOとは何かを理解し、その目的について再確認したいと思います。
検索サイトを利用するユーザーは、何を期待して端末を操作しているのでしょうか? 改めて考えるまでも無く その答えは「求める情報を得ること ( 情報が得られるサイトに辿り着くこと ) 」です。 ゆえに、検索サイトは利用者の期待に応えるべく、各サイトの「情報」を評価し、最適と思われるサイト一覧を「検索結果」として表示します。 ですので、我々が自サイトのSEOを検討し、検索経由のアクセス向上を求めるのなら、まず前提となるのが自サイトに用意された「情報」の存在であって、その質と量がユーザーの期待に応えられるかどうかを自問しなければなりません。
→ まずは自サイトの「情報」を評価しよう。
次に考えるべきことは、その「情報」が ユーザーの求めているものであるかどうか、です。 この判断を誤ってしまうと、どれほど「情報」を掲載していようとも、ユーザーの眼に留まってくれません。 すなわち、我々が対象とする「ユーザー」は何を求め、それは 自サイトが提供する「情報」と合致しているかどうか、考えてみる必要があるでしょう。
→ 「対象ユーザー」が求める情報を提供しているだろうか?
さらに、検索サイト経由のユーザーを考える上で、最初のユーザーは「検索サイト自身」であり、それは「収集ロボット 」としてサイトを訪れます。 つまり、自サイトのSEOを考えるならば、まず 自サイトの状態は「検索サイト ( 収集ロボット ) 」にとって「収集しやすい状態かどうか」を検討し、必要に応じて「最適化」を施すことで、自サイトの情報を正しく収集・評価して貰える状態へと 作り込んでいくことになります。 まさに これこそがSEOの本質であって、詳しくは後述しますが、端的に言えば「正当なHTML」に準拠することが第一要件となるのです。
→ 検索サイトに向けた最適化、すなわち「SEO ( Search Engine Optimization:検索エンジン最適化 ) 」
まとめ
本節では、SEOの限界について述べてみます。
先に述べたとおり、検索サイトを使用するユーザーは、情報を探して検索しています。 そして、検索サイトが提示した「検索キーワードに合致するサイトの一覧」から、適切と思われるサイトを訪問します。 結果として必要な情報が得られた場合、すなわち、適切な情報が得られるサイトを提示した検索サイトは、利用者の満足度が向上し、良質の検索サイトとして存続し続けるでしょう。 逆に、不要で雑多な情報ばかりを検索結果に羅列する「不適切な検索サイト」は、いずれ淘汰されてしまいます。 結局、検索サイトの価値とは、良質の検索結果を返すことが出来るかどうかに掛かっていて、これはその検索サイトが保有する「情報量」、および情報の内容 ( 質 & 量 ) を評価して 適切な検索順位を付ける「順位判定アルゴリズム」を有しているかどうかによって定まるものです。 つまり、ユーザーが満足する結果 ( 求める情報の在り処 ) を指し示す能力が 検索サイトの価値であって、それを実現しているのが 情報収集用の「ロボット」であり 検索サイト各社のノウハウに基づく「順位判定アルゴリズム」である、と言えるでしょう。
→ 「情報の在り処」を「適正な順位」で指し示すことが検索サイトの価値
上記のとおり、検索サイトは 自身の生き残りを懸けて「情報収集」と「順位判定」に取り組んでおり、サイトに含まれる情報の質と量に基づく「適正な順位」の検索結果を提示することを 自らの存在価値としています。 このため、「サイトの情報量に相応しくない高順位を得るための作為」は、検索サイトの価値にマイナスの影響を与える不正な手段 ( 検索エンジンスパム ) と見なされ、そのような行為を行うサイトは 検索サイトから忌み嫌われ、検索結果から外されるなどのペナルティを課せられるおそれがあります。 極論すれば「検索サイトでの高順位を狙う」ことを目的とした行為それ自体が「検索エンジンスパム」である とも言えるでしょう。 但し、これは正当なSEOを否定するものではありません。 「1. SEOの目的」の節および前項で述べたとおり、サイトの目的に応じたコンテンツ ( ユーザーへの情報 ) を用意し、それを検索サイトに正しく評価してもらうことは、検索サイトの存在意義とも合致します。 すなわち、自サイトの内容を 検索サイトに正しく評価して貰うことを目的として、SEO ( 検索エンジン最適化 ) を施すのが、正当なSEOとしてあるべき本筋ということです。 つまりは、当たり前のことを理解し、正当な評価を求めるフェアな態度で臨むならば、検索エンジンスパムのペナルティを恐れる必要は無いのです。
→ 高順位を獲得すること「だけ」を考えたSEOは、検索エンジンスパム
まとめ
本節では、様々なSEO手法について、その概要を紹介します。 なお、ここでは概要のみ紹介し、具体的な内容については、次章「SEO対策」に詳細を述べたいと思います。
統計的手法とは、サイトが対象とする「人」の観点から、SEOとして行うべき内容を決定するもので、詳細は「4. 統計的手法」の節で述べますが、大きくは以下の 2項の実施が前提となります。
まず最初に行うべきは、サイトの目的を明確にし、対象ユーザーに何をアピールするのかを決定することです。 つまりは、多様なサイトが乱立し、類似の内容を有するサイトが幾らでも存在する現状において、自サイトの価値・独自性を打ち出すには、サイトの価値をユーザーに対して具体的に示すためのワード ( キーワード ) を定めることが必要なのです。 そして、そのキーワードを用いた検索を試行して、現サイトの順位はどれくらいなのか、競合他社と比較するとどうなのか、などの現状と問題点を把握しておくべきです。 このとき、キーワードの選定にあたっては、まずは自サイトが提供する内容を把握すること、次いで対象ユーザーを想定することで、どのようなキーワードで検索されるかを想定することが出来るでしょう。 また競合他社のサイトを参考にしてみるのも良いと思います。 定量的にキーワードの有効性を調査する方法としては、検索サイト自身が公開しているツール のほか、サードパーティーによる キーワード出現率 チェックツール も公開されています。 現在の順位を確認する際は、手作業で確認する以外にも、サードパーティーからランキングチェックツールが公開されているので、そういったツールを有効活用しましょう。
→ 対象ユーザーに自サイトをアピールする「キーワード」を正しく設定する
→ 自サイト ( SEO施行前 ) の現状と問題点を把握する
次に行うべきものが、検索サイトのロボット ( 情報収集用の自動巡回ソフトウェア ) に対する最適化です。 これは単なる収集ロボット ( ソフトウェア ) への対応ですので 技術的な配慮で良く、詳細は「5. 技術的手法」の節で述べますが、具体的には以下の 2点が主な作業となります。
ここでいう「正しいHTML」とは、W3Cが策定するHTMLの公開仕様に基づく「文法的に正しいHTML」を指しています。 注意すべきは、現時点では文法的に完璧に正しいHTMLを記述するWebオーサリングソフト ( いわゆる「ホームページ作成ソフト」 ) は存在しないということです。 このため、作業者はW3Cその他が公開しているチェックツール等を用い、自らの努力によって「文法的正当性」を獲得しなければならないでしょう。 またシンプルな構造とは、無駄なマークアップを排除し、最小のマークアップのみで HTMLを記述することを指しています。 マークアップとは、それ自体は「段落」であるとか「見出し」などを示す記号に過ぎないので、ユーザーに提供する情報としての価値は少ないのです。 しかし、ロボットが収集する際には これらのマークアップも含めてサイトの情報として収集していくため、無駄なマークアップが多ければ多いほど、そのサイトはロボットに対して無用の負荷を強いることになってしまいます。 それゆえ、作業者はコーディングを行う際はもちろん、ページレイアウトを検討する際にも マークアップの意味を考え、必要最小限のマークアップで記述できるページを作成することを心掛けるべきです。 デザイン画をスライスする際も、どのような順番でスライスするとマークアップを減らせるか 留意して頂けると良いでしょう。
→ 文法的に正しいHTMLで記述する
→ できるだけ少ないマークアップで記述する
前項「3-1. 統計的手法」において「キーワード」を定め、「3-2. 技術的手法」に従って正当なHTMLでページを記述することで、準備は整いました。 ここからが SEO特有のテクニックに関して紹介する部分であり、細かな内容は「6. SEO的手法」の章を参照して頂くとして、概略は以下の 4点となります。
まず、第一部「6-1. ページ作成上のSEOテクニック 1)」では、適切なタイトル設定、内容に即したメタタグ、alt属性・title属性など、基本的なソース構成を変更しないままで対応できるSEO手法について紹介します。 続いて第二部「6-2. ページ作成上のSEOテクニック 2)」では、内容に応じてタグの重み付けを行う、重要度に応じてソース上の配置を入れ替えるなど、若干難易度の高い方法について解説します。 第三部「6-3. サイト作成上のSEOテクニック 1)」では、サイトとして構成する際に気をつけるべきポイント、サイトマップの活用、および リンクを行う際の「被リンク文字列」の重要性などについて述べています。 そして最後の「6-4. 検索サイトへの登録」にて、SEO実施済みのサイトを検索サイトに登録するときに気をつけることを書き纏め、SEO対策の結びとしました。
さて、ここからが具体的なSEOの方法論となります。 ここで紹介する手法について理解するには ある程度以上の技術的・専門的な知識を要しますが、本稿ではそこまで解説する余裕は無いため勝手ながら割愛させていただきます。 文中にて紹介するリンク・サイトを辿り、各位自身で身に付けてください。
前出の「3. SEOの手法」の節で述べたとおり、本節では「4-1. キーワードの選定」および「4-2. 現状の評価」について、具体的な実施方法を紹介します。
キーワードの選定にあたっては、何よりもまず「対象の把握」が重要です。 次いで、対象から導き出されたキーワードに対して「類義語/関連キーワードの把握」を行い、さらには予測される「被検索数の照会」を行って、もっとも有効と思われるキーワードを抽出するほか、関連キーワードの優先順位をリストアップしてください。 今後のSEO施行におけるキーワードは、ここで調査した内容に基づくものを使用するため、このステップは非常に重要です。 なお、作業区分としてはWeb制作というより むしろマーケティング的な作業であるため、この作業の成否はクライアントの意識に掛かっていると言えるでしょう。
対象の把握とは、孫子の兵法に言うところの「敵を知り 己を知れば 百戦危うからず ( 知彼知己、百戦不殆 ) 」と言えます。 つまり、敵 ( 対象ユーザー ) を知り、己 ( 商品/サービス ) を把握して、地の利 ( 市場/競合他社 ) を理解して、天の時 ( 時流 ) に乗れば、決して負けることは無い、ということです。 項目としては、下記の 5項に分類しました。
それぞれの項目について、以下に解説します。
さて、前項目「対象の把握」にて、商品のアピールポイントを特定し、キーワード候補を選定できたら、次は主力検索サイトの雄である Google が提供する Adwordsキーワードツール を利用して、そのキーワード候補の類義語・関連キーワードを調べてみましょう。
結果はどうでしたか? 自分が想定していなかった類義語・関連キーワードが表示され、かつ、それらの語句が自サイトの商品/サービスに合致するようであれば、それは新たなキーワード候補としてリストに追加してください。
今度は、上記で選定したキーワードが、実際にはどれくらい使用されているか ( そのキーワードでの検索が行われた回数 ) を、Google と並んで主力検索サイトのもう片方の雄である Yahoo! が採用している Overture の キーワードアドバイスツール を使って調べてみましょう。
Yahoo! と Google では ユーザー層に若干の違いがある ( Yahoo! は一般ユーザー主体、Google は専門ユーザー主体と言われる ) ため、必ずしも期待したとおりの検索数では無いかもしれませんが、十分参考になる数値だと思います。
→ 商品/サービスを理解し、対象ユーザー層に合ったキーワードを選定する
→ 類義語/関連キーワードも把握し、どれくらいの被検索数があるのか調査する
既に前項でも言及していますが、現状を正しく把握するために、順位の照会 を行って自サイトのポジションを認識し、次いで キーワード出現率 を確認して、希望するキーワードが 現状のページには どれだけ含まれているのか、改めて認識してください。
ここでは検索順位と、その順位を様々な角度から分析するための基本情報を取得するツールとして、ランキングチェッカー と グーグルダンスチェッカー を紹介します。
ランキングチェッカー は、調査対象のURLと 検索キーワードを使用して、Google と Yahoo! の表示順位はもちろん、被リンク数や タイトル部分の記述順位、被リンクによる順位など、さまざまな角度から検索順位を確認することができます。 また グーグルダンスチェッカー は、Googleの複数のサーバー ( Googleは全世界のWebページを収集して廻るため、数十ものデータサーバーが稼動している ) 間の差異 ( 各サーバーの更新タイミングのズレによる順位変動 ) を確認したいときに利用します。 もっぱら SEOを施したことによる順位変動を早く把握したいときなどに、このツールを使うと いち早く情報を掴めるので便利です。 ただし、ここで表示され始めても、全サーバーに浸透し終えるまでは まだまだ気が抜けませんので ご注意ください。
キーワード出現率は、ある程度は把握しておく必要がありますが、これもまた絶対的な指標では無いことを まずは抑えた上で、キーワード出現頻度解析 により、サイト内の各ページに含まれるキーワード量をカウントしてみてください。
キーワード出現率は、ゼロでは困りますが、多ければ良いと言うものでもありません。 ユーザーにとってのサイトの価値は 単にそのページの情報のみならず、サイト全体としての情報量であったり判りやすさであったり、ナビゲーション ( メニュー ) が使いやすいかどうか なども重要なポイントになります。 また無意味に単語の羅列、単語の繰り返しなどが行われているページは、SEOスパムの判定を受けてフィルタリングされる危険性もありますし、何よりもユーザーから嫌われるようなサイトでは、いくら検索順位の上位に位置できたとしても、本来の目的から外れてしまいます。 そういう事を踏まえて考えると、キーワード出現率は 単に何% だからOK、何%を超えたからNGというものではありませんし、かといって、現時点の検索エンジンでは、ページに含まれていない語句は検索対象になりませんので、結局のところ、狙ったキーワード、類義語・同義語に気を配りつつ、ユーザーに配慮したコンテンツの記述を心掛ける、というオーソドックスな方法に落ち着くと思います。 ( 将来的には 検索エンジンも 類義語・同義語も含めた検索をサポートするように進化するでしょうが、現時点では まだ実用レベルでは無いようです。 )
→ 順位と被リンク数を把握して、現在の順位を定量評価
→ 現サイトの各ページに、狙ったキーワードが含まれている量 ( キーワード出現率 ) を確認
技術的手法の節では、「3-2. 技術的手法」の項で述べたとおり、「正しいHTML」および「シンプルな構造」について解説します。
まず、正しいHTML & 正しいCSS を実現するためのチェックツールとして、以下の3サイトを紹介します。
最初の Another HTML-lint gateway は、日本語サイトで判りよいのですが、採点はかなり手厳しく、厳密に文法チェックを行ってくれるため、非常に多くの情報が得られます。 なお、このサイトでは 減点が無い場合を100点とし、文法上の過ちがある毎に減点されていくため、文法エラーの多いページは「-183点」などの「マイナス判定」を下されてしまいます。 また100点を得た場合にも二通りあり、減点となるミスが無い場合の100点と、減点とはならないけれども非推奨とされる項目が一切含まれていない「大変よくできました」の100点があります。 後者は サイトの都合で どうしても外せない CGI や JavaScript の特殊な記述を埋め込んでいる場合などは 獲得できない「貴重なお墨付き」です。 ぜひ一度は挑戦してみてください。 注 ) このサイトはサーバー側で CGI の稼動にリミット ( CPU負荷率の制限もしくはタイムアウト処理 ) を設けているのか、扱えるファイルのサイズに上限があり、あまり大きすぎるファイルの場合は サーバーエラーとなったり、後半の情報を処理できなくなる場合があるようです。
次の W3C Markup Validation Service は、英文サイトですが 大して難しいことは書かれていないので、エキサイト翻訳 などを使って確認してみてください。 なお、[ Not Valid ] という結果が表示されているうちは 正当な文法レベルに達していないということです。 ここで合格 [ Valid ] という評価を受けた場合には、当ページの末尾に表示している Valid HTMLマーク を掲載しても良いという W3C のお墨付きが貰えます。
最後の W3C CSS 検証サービス は、前述の 正しいHTMLの評価 を頂いてからでないと 正当な評価結果が得られない恐れがありますが、要は そのページが使用している CSS ( Cascading Style Sheet : カスケーディングスタイルシート ) が正当であるかどうかをチェックしてくれるサービスです。 このチェックツールは、文書内に直接記述されているスタイル定義だけでなく、link タグにて読み込んでいる 外部スタイルシート も 同時に評価してくれます。 なお、こちらのツールも合格 [ Valid ] の評価を受けた場合には、 Valid CSSマーク のお墨付きが頂けます。
ポップアップウィンドウ ( いわゆる 小窓 ) を使ったプロモーションは、ユーザーへのアピール度としては有効なケースが多いのですが、最近では「ポップアップブロック」などにより効果が半減しているのも否めません。 また何よりもSEO的に問題なのは、その「小窓」に重要な内容が掲載されていたとしても、スクリプトの記述方法によっては正当なHTMLでは無くなってしまい、ロボットが収集してくれないという点にあります。 これは具体的に言うと、以下のような記述を行っている場合です。
<a href="#" onclick="window.open('[arg1]','[arg2]','[arg3]');">小窓へのリンク</a>
上記のようなソースを使用すると、JavaScriptを解釈できるブラウザであれば [arg1] に指定されたページが [arg3] に指定された条件に従って [arg2] という名前のウィンドウとして開かれますが、解釈できない場合には当該ページを閲覧する手段が失われてしまいます。 ロボットも通常はJavaScriptによって指定された先のページまで見に行きませんので、結局、そのページの内容は検索エンジンに収集されなくなってしまいます。 これを回避するには、JavaScriptが有効な場合にも無効な場合にもリンクを辿ることが出来るように、記述を修正します。
<a href="[arg1]" onclick="window.open('[arg1]','[arg2]','[arg3]');return false;">小窓へのリンク</a>
スクリプトの末尾に追加した return false; により、JavaScriptが有効であった場合には、ウィンドウが開く動作のみ行われて Anchor ( A ) の href属性で指定されたページへのリンク動作は無効化されます。 ( 正確には、クリックされたというイベント情報が「 false ( 偽 ) 」として返されるため、Anchor の動作が行われない ) また JavaScriptが無効な場合には href属性で指定されたページへのリンクが実行されるため、結果として JavaScriptの有効/無効に関わらず、指定したページの閲覧が可能となります。 もちろん、ロボットからもリンクを辿ることが出来ますので、検索エンジンに収集されるようになります。
既に「3-2. 技術的手法」の項で述べたとおり、現時点では文法的に完璧なHTMLオーサリングツールは存在しません。 ( 技術的な開発ツールとしては、もしかしたらあるのかも知れませんが、通常の製品版ソフトウェアには無いと思います ) それでは、どうするのか? 著者はテキストエディタを使用することをお薦めします。 しかしテキストエディタなら何でも良いかと言う訳ではありません。 以下のポイントを抑えているテキストエディタを選ぶと良いと思います。
シェアウェアでは「秀丸」が有名ですが、著者はフリーウェアの「サクラエディタ」を愛用しています。
続いて「シンプルな構造」の解説に移ります。 こちらも「3-2. 技術的手法」の項で述べたとおり、要求することとしては単純に「不要な記述を廃した 必要最小限の HTML/CSS でページを記述すること」です。 具体的には 以下の項目で示す内容などを実施することになります。
CSSレイアウトを実施する際、現状のWebオーサリングツールは そもそものHTMLの正当性という点で あまり当てになりませんし、かといってテキストエディタで記述したものをIEで閲覧するだけでは 各要素の位置関係を「CSS的に」把握するのが難しいと思います。 著者は そういう場合の確認ツールとして Mozilla Firefox に Web Developer 日本語版 for Mozilla Firefox プラグインを組み込んだものを使っています。 このプラグインを使って「枠表示 - ブロック要素を枠で囲う」や「情報 - id属性値とclass属性値を表示する」を行うと、配置状況が一目瞭然で確認できます。 無論、IEのままでも CSS の記述に border:solid 1px #ff0000; などと追加することでブロック要素への枠表示は可能なのですが、やはりツールバーからボタン一発で確認できる方が簡単で便利です。
こちらは SEO に直結する技術的な話では無いのですが、ページのあり方を考えるツールの一つとして紹介しておきます。 現在、主に公共サイトの案件で要求され始めている「アクセシビリティー」への配慮。 「JIS X8341-3」への準拠を考えることも、ユーザーへの配慮を盛り込んだコンテンツを用意するという点で、本質的な意味では SEO に繋がっていくものではないかと認識しています。 もちろん、これらのツールを使ったからと言って検索エンジンでの順位が上がるというモノではありませんが、ユーザー本位のコンテンツであれば 正当な評価 ( 検索エンジンによる評価 ) を受けて 実際にユーザーが訪れた際に コンテンツに触れたときに良い評価を頂けるであろうと思います。
この「6. SEO的手法」の節では、特に SEO ( Search Engine Optimization ) に有用とされる 幾つかの手法について解説します。 ただし、いずれにしても「4. 統計的手法」や「5. 技術的手法」の節で繰り返し指摘しているように、適切なコンテンツを 正しい記述で作成することが SEOの基本です。 この節の内容「だけ」を実施することが SEOではありませんので、その点を履き違えることの無いようにお願いします。
本項「6-1. ページ作成上のSEOテクニック 1)」では、基本的なページソースを書き換えなくても可能な 比較的簡便な幾つかの手法を紹介します。
上記の内容は、いずれも前提となるページ制作が正しく行われていれば、さほど作業量を要する内容ではありません。 具体的な方法を以下に述べます。
5.2.1. Title: TITLE
Every HTML document must contain a <TITLE> element.
The title should identify the contents of the document in a global context. A short title, such as "Introduction" may be meaningless out of context. A title such as "Introduction to HTML Elements" is more appropriate.
NOTE - The length of a title is not limited; however, long titles may be truncated in some applications. To minimize this possibility, titles should be fewer than 64 characters.
本項「6-2. ページ作成上のSEOテクニック 2)」では、内容 ( 重要度 ) に応じたタグの使い分けや CSSレイアウトを駆使する 技術的難易度の高めの手法を紹介します。
ここではページの内容 ( コンテンツ ) の重要度に応じて、見出し・段落・キーワードの配置と重み付けに関する処理を行います。
前段 ページ作成上のSEOテクニック 1)、ページ作成上のSEOテクニック 2) で、Webページ自体の制作手法 / SEO手法について紹介しましたが、Webはページのみで出来ている訳ではありません。 もちろん、検索結果として表示され ユーザーの導線として機能するのは サイト内の 「 1 コンテンツページ 」ですが、このページにロボットを導く手段を設け かつ 評価が高くなるように、サイトとしても行うべき項目があるのです。 ここでは そういった「サイト作成上のテクニック」を紹介します。
検索サイトへの登録は、数を競う必要はありません。 現在、殆どの検索ポータルサイトは YST ( Yahoo! ), MSN , Google の何れかの情報を孫引きして使用していますし、それ以外の「無料」「相互リンク必須」などの個人が趣味で立てているような検索サーバーからユーザーを獲得できる見込みは皆無です。 つまり、検索サイトへの登録は、大手検索サイトへの登録依頼さえ きちんと行っていれば、あとは地域のポータル・官公庁・公共サイト系のリンク集に追加して貰えるように 当該サイトの管理人にお願いメールを送る程度で十分でしょう。 また ある程度の大手検索サイトへの登録依頼を一括して行えるように フォームを用意しているサイトを利用するのも便利です。 例えば、以下に紹介する 一発太郎 などは、その名のとおり「一発登録」( というか 一括登録 ) を目的としたサイトであり、このサイトの登録依頼フォームを埋めていくと、サイトのタイトルから始まってサブタイトル、紹介文100文字 & 50文字、サイトを表すキーワード、登録を希望するカテゴリなど、自サイトを紹介するための様々な項目への入力を促されます。 そして、このフォームを埋めることで、改めて自サイトを簡潔に紹介するための概要を考えることになるのですが、これ、今まで作ってきた自サイトを見直す良いきっかけになります。 本稿の手順に従って、サイトの概要から主目的、キーワード等を検討してきた方であれば、さほど問題なく全ての項目を埋めることが可能でしょう。 また 検索サイトへの登録は、依頼を行ってから結果に反映されるまで 2ヶ月くらいは待ってください。 常日頃から更新を心掛け、ロボットの巡回周期が早いサイトであれば、SEO的なリニューアルを施して数日から数週間以内に結果がでる場合もありますが、検索サイトへの登録依頼は あくまでも依頼であって 登録の確約を取り付けた訳でもなく、また検索サイトも依頼のあった全てのサイトを登録するとか閲覧して検討するなどの 登録依頼に対して応答する義務を有している訳でもありません。 この点をしっかり弁えた上で、アクセスログを眺めながら どの検索サイトの収集ロボットが訪問したか、それがどれくらいの期間後に検索結果として現われるようになったか など、様々な情報を集め現状を分析しながら SEOの効果が徐々に現われるのを確認しましょう。 なお 現時点 ( 2005年4月以降 ) では、Yahoo! のディレクトリ登録は、非営利目的のサイト以外は全てビジネスエクスプレスによる有料審査を依頼しなければなりません。 かつ 非営利サイトの無料審査であれビジネスエクスプレスの有料審査であれ、Yahoo!は登録を保証するものではありません。 依頼によって当該サイトを訪問したYahoo!サーファーにより、カテゴリ登録されるかどうかの評価・審査が行われるのみです。 Google の場合、ディレクトリとして Open Directory Project - DMOZ を採用しており、こちらも Yahoo! 同様にサーファーの評価によってカテゴリ登録の可否が定まるため 登録を保証されるものではありませんが、無料ですので「ユーザーに対して役立つサイトを作った」という自負のある方は、挑戦してみると良いでしょう。
最終章「7. 確認作業」では、これまでの実施内容によって サイトへの来訪者動向が どのように変化したのかを把握するための方法について紹介します。 なお 改めて書いておりませんが、順位の照会 や キーワード出現率 の確認、正しいHTML & 正しいCSS の評価など、既に述べてきた事項については 調査・確認ずみとします。 実施していない場合は、まずは紹介済みの手法に従って 確認作業を行ってください。
使用しているサーバーが「生ログ」を提供しているのであれば、何よりもまず「生ログ」を活用してください。 この「ログ ( 生ログ ) 」というのは すなわち Webサーバーの動作記録であり、来訪者の行動ばかりか ロボットが何のファイルを収集していったのか等も判りますし、不正なアクセスを試行していると思われる記録などのセキュリティ的に重要な情報や リンク切れ ( ファイル不在エラー ) などのサイト管理に必要な情報も含まれています。 もちろん、検索サイト経由のユーザーも識別できますし、その際の検索キーワードも把握することが出来るのです。
具体例を示すと、以下は とある管理サイトの 生ログ の抜粋です。 ( 一部伏字にしてあります )
******.inktomisearch.com - - [30/Apr/2005:03:00:15 +0900] "GET /robots.txt HTTP/1.0" 302 xxxxx "-" "Mozilla/5.0 (compatible; Yahoo! Slurp; http://help.yahXX.com/help/us/ysearch/slurp)" "-" ******.inktomisearch.com - - [30/Apr/2005:03:01:02 +0900] "GET /index.php HTTP/1.0" 302 xxxxx "-" "Mozilla/5.0 (compatible; Yahoo! Slurp; http://help.yahXX.com/help/us/ysearch/slurp)" "-" ******.inktomisearch.com - - [30/Apr/2005:03:01:17 +0900] "GET /index.htm HTTP/1.0" 200 xxxxx "-" "Mozilla/5.0 (compatible; Yahoo! Slurp; http://help.yahXX.com/help/us/ysearch/slurp)" "-" ******.inktomisearch.com - - [30/Apr/2005:03:01:18 +0900] "GET /lineup/catman.htm HTTP/1.0" 200 xxxxx "-" "Mozilla/5.0 (compatible; Yahoo! Slurp; http://help.yahXX.com/help/us/ysearch/slurp)" "-" ******.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp - - [30/Apr/2005:03:03:00 +0900] "GET /news.htm HTTP/1.1" 200 xxxxx "-" "Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; iebar; .NET CLR 1.1.4322)" "-" ******.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp - - [30/Apr/2005:03:03:01 +0900] "GET /common/css/layout.css HTTP/1.1" 304 - "http://malXXmalXX.com/news.htm" "Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; iebar; .NET CLR 1.1.4322)" "-" ******.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp - - [30/Apr/2005:03:03:01 +0900] "GET /common/rov.js HTTP/1.1" 304 - "http://malXXmalXX.com/news.htm" "Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; iebar; .NET CLR 1.1.4322)" "-" ******.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp - - [30/Apr/2005:03:03:01 +0900] "GET /images/img_lineup/MM_T-Shirts_Wht_70.jpg HTTP/1.1" 304 - "http://malXXmalXX.com/news.htm" "Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; iebar; .NET CLR 1.1.4322)" "-" ******.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp - - [30/Apr/2005:03:03:01 +0900] "GET /images/img_lineup/2005042702_70.jpg HTTP/1.1" 304 - "http://malXXmalXX.com/news.htm" "Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; iebar; .NET CLR 1.1.4322)" "-" *****.docomo.ne.jp - - [30/Apr/2005:12:58:06 +0900] "GET /icart/ HTTP/1.1" 200 xxxxx "-" "DoCoMo/2.0 P900i(c100;TB;W24H11)" "-" *****.docomo.ne.jp - - [30/Apr/2005:12:58:07 +0900] "GET /icart/lineup/logo.gif HTTP/1.1" 200 xxxxx "-" "DoCoMo/2.0 P900i(c100;TB;W24H11)" "-" *****.bbtec.net - - [30/Apr/2005:09:38:51 +0900] "GET / HTTP/1.1" 200 xxxxx "http://search.yahXX.co.jp/bin/search?fr=ybb&p=%A5%DE%A5%EB%A5%B3%A5%DE%A5%EB%A5%AB" "Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; FunWebProducts)" "-" *****.bbtec.net - - [30/Apr/2005:09:38:52 +0900] "GET /index.htm HTTP/1.1" 200 xxxxx "http://search.yahXX.co.jp/bin/search?fr=ybb&p=%A5%DE%A5%EB%A5%B3%A5%DE%A5%EB%A5%AB" "Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; FunWebProducts)" "-" *****.ezweb.ne.jp - - [01/May/2005:05:12:37 +0900] "GET /icart/ HTTP/1.1" 200 xxxxx "-" "KDDI-HI32 UP.Browser/6.2.0.6.2 (GUI) MMP/2.0" "-" *****.ezweb.ne.jp - - [01/May/2005:05:12:40 +0900] "GET /icart/lineup/logo.png HTTP/1.1" 200 xxxxx "-" "KDDI-HI32 UP.Browser/6.2.0.6.2 (GUI) MMP/2.0" "-" *****.ezweb.ne.jp - - [01/May/2005:05:12:41 +0900] "GET /icart/lineup/copy.png HTTP/1.1" 200 xxxxx "-" "KDDI-HI32 UP.Browser/6.2.0.6.2 (GUI) MMP/2.0" "-" *****.ezweb.ne.jp - - [01/May/2005:05:12:51 +0900] "GET /icart/icart.cgi?cate=1&page4 HTTP/1.1" 200 xxxxx "http://malXXmalXX.com/icart/" "KDDI-HI32 UP.Browser/6.2.0.6.2 (GUI) MMP/2.0" "-"
ご覧頂ければ判るように、中身は非常に無味乾燥な半角英数字の羅列にも見えるデータ行のファイルです。 これが生ログとして毎日数万行〜数十万行の記録としてサーバーに保存され、また一定時間で消去されているのです。 しかし、これでは人間にとって意味のあるデータとして読み取ったり加工したりするのに不便なので、生ログを一旦ダウンロードしてから目的に応じて分析し、結果を表示してくれるソフトウェア ( Log Viewer:ログビューワー ) が フリーウェア / シェアウェアで各種提供されています。 著者は フリーウェアの Apache Log Viewer [ http://home.ns01.info/circle/ApacheLogViewer/download.html ] を愛用しており、これを利用することで各種の情報を取り出しています。
上記以外にも、指定ページ / 指定ディレクトリ ごとに「どのページ / ディレクトリ から現ページに移動してきたか」などの「ユーザーの動き」を把握することも可能です。 本稿では詳しくは書きませんが、興味のある方は Apache Log Viewer をダウンロードして使用されたり、各種の解説ページ/紹介ページを巡って情報を集めてみるのも良いでしょう。 特に 業務でWebを運営される方であれば、何らかのカタチで生ログ ( もしくは 生ログを基に加工したデータ ) を把握しない限り、現状が見えて来ないわけですから 適切な対策を施すことは出来ません。 上記のツール以外でも構いませんので、必ず ログを確認する習慣を付けてください。
前述の「生ログ」が取得できないサーバーを利用している、もしくは Apache Log Viewer の操作が不明 / とりあえずのアクセス状況を把握したい などの場合であれば、忍者TOOLS - 無料アクセスログ解析 [ http://www.shinobi.jp/access_index.html ] などの「アクセスログ解析サービス」を利用するのも良いでしょう。 ただし、無料版ではページ上への広告を義務付けられてしまいますので、業務サイトの場合は 有料/無料の同様のサービスを探してみるなどしてください。
SEOを施す際のポイントを 項目ごとに分類して書き纏め、トータルとして「SEO対策ガイドライン:検索エンジンを活用するWebサイト活用術」として紹介しましたが、読後の感想はいかがでしょうか。 「なんだ こんなものか」と思われた方も少なからず居るのでは無いかと思います。 実際、ここに紹介したSEOテクニックは、いずれもが「当たり前の事」を「地道に真面目にコツコツと行う」方法であり、「これをすれば驚くほど順位が上がる」などの扇情的な文言で紹介するような過激な内容は含んでいません。 しかし、ここまで本稿をお読みいただいた読者の方々ならお判り頂けるでしょうが「ズルをして順位を上げる」ことSEOだと思い込み、そういったSEOスパムもどきの行為をしていては いずれ検索エンジンに見抜かれてペナルティの洗礼を受ける羽目に陥るでしょうし、そもそもがユーザーへの配慮・コンテンツの作りこみを忘れて徒に順位を追い求めるSEOならば、検索結果からのアクセスアップにはなっても せっかく来訪してくれたユーザーにとっては期待を裏切られた嫌な感想ばかりが残ってしまい、最終的には「百害あって一利なし」の結果となってしまうでしょう。 つまりは「急がば廻れ」の諺どおり、地道に真面目にコンテンツを作りこみ、それを正当に評価して貰うのがSEOの本来あるべき姿なのです。 Webサイト制作を生業とする私たちにとって、常に忘れてはならないのが「ユーザーの評価 ( ≠ クライアントの評価 ) 」であり、ユーザーの視点を見失ってSEOの技巧に走るだけのサイト制作に陥ることの無いよう、高い意識を保ち続けていたいものだと思います。
検索エンジンは、Webの要 ( かなめ ) として 日々刻々と進化しています。 昨日までの「セーフ」だったSEOテクニックが、明日には その本質を見抜かれて「アウト」になる可能性もある世界です。 但し、順位を上げるための技巧に走らず、本来のユーザーのためを考えて真面目に対応していれば、検索サイトが どのようなスパム判定基準を追加しようとも、恐れることはありません。 かつて、FONT設定で文字のサイズを読めないほどに小さくしたり、背景色に溶け込ませて「ユーザーには見えないけれど、ロボットにはアピールできる」というテクニックがアングラサイトで広まりましたが、それは直ぐにスパム判定フィルタに追加されました。 次には外部CSSで同じようなことをするサイトもありましたが、ロボットはHTMLばかりでなく .cssファイルも収集していくようになり、最近では .js ( 外部JavaScriptファイル ) や .swf ( FLASHファイル ) までも一部のロボットは収集するようになってきているようです。 つまり、外部ファイルを使って不正に ( ユーザーには見せないけれどロボットにだけ見せる内容を使って ) 順位を上げる行為は、基本的に出来なくなってきています。 またリンク数を不正に稼ぐために「リンクファーム」と呼ばれるサイト群 ( 数千〜数万の自動登録リンク集 ) に一括登録して、「被リンク数」を瞬時に増加させる行為も、不正行為 ( 検索エンジンスパム ) としてフィルタリングされるようになりました。 こうした検索エンジン側の行為は、ユーザーにとっての「検索の精度を高め、使い勝手を良くする」ためのものですから、今後も止むことなく進化を遂げることでしょう。 いずれは指定のキーワードだけでなく、類義語・類似のキーワードでの検索候補も示してくれるような、Googleの「もしかして」機能や Googleサジェスト も β版から実用化の段階に入るでしょうし、デスクトップ検索 の機能と統合されて、ユーザーの趣味・嗜好・専門分野に応じた優先順位のつけ方を実現できるような、そんな「ユーザー一人一人にカスタマイズされた検索ツール」が実現する日が来るのでしょうね。 そのときは、「検索サイトでのキーワードによる一律の順位」という指標が無くなりますから SEOの概念も大きく変わっていくでしょうし、そうなったら 単なる順位上げの技術に執着しているSEO業者は、一体どこへ行くんでしょうね。
2005/06/13(月) 追記
そこが知りたい!検索エンジンの裏側 第51回 検索エンジンの「リミックス」って何だ?
(2005/06/07)
おやおや、上記に書いたばかりのことを実際にYST(米)が模索し始めたようですね。
「順位上げ」しか売り文句がない「似非SEO業者」の凋落は、予想していたより早いのかもしれません。
Googleで検索したら、昨日までの表示順位からいきなり消えてしまい、調べてみたら100位以上も下がっていた、もしくは 検索結果に一切表示されなくなった、などの場合は、「検索エンジンスパム」扱いされてフィルタリングされた可能性があります。 そんなときは、Google特別構文検索 で確認してみると良いでしょう。 そして 特別構文検索の結果も &filter=0 の結果も、いずれもが「クロと疑われる」ケースであれば、自身の SEO対策を振り返って反省すべき箇所を探してください。 ちなみに、一度「クロ判定」されてしまった場合は、その程度により「ブラックリスト登録」か「過剰SEOによる一時処置」などの扱いに分けられ、後者であれば数週間後には復帰できるらしいと言われています ( もちろん 正すべき箇所を適切に修正しておくのが前提条件ですが ) 。 しかし 悪質なSEOスパマーとしてブラックリストに登録されてしまった場合は、一般には そのドメイン ( URL ) は諦めて、新たにコンテンツを作り直して 一からサイトを立ち上げたほうが 良い結果が得られるとのことです。 但し、検索サイトに悪質なSEOスパム行為と認識されたという事態を理解して サイト制作の行動基準から見直さない限り、新たなサイトもいずれフィルタリングされてしまうでしょう。 何度も言いますが、検索サイト / ロボットを「騙す」行為は SEO ではありません。 検索エンジンを「正しく活用」するためのモノであることを忘れなければ、きっと大丈夫。 一時的な順位の上下動にビクつかず、最終目標は顧客 ( 来訪者 ) の満足であることをサイト構築の軸として 納得できるサイト作りに取り組んでください。
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