SEO対策ガイドライン

本稿は、サブタイトルに「検索エンジンを活用するWebサイト制作術」とあるとおり、Web制作の観点から 検索エンジンを有効活用するためのSEOの概要を紹介することを目的としています。 このため、単に検索結果上の順位に拘る「似非SEO」とは似て非なる、本来有るべき「Webサイトの正当な評価順位」を獲得するためのSEOを主体として解説しており、同時に「Webサイトのあるべき姿」を見つめなおすことで「ユーザー主体、ユーザーの満足度を高めることをサイト構築の主目的として、最終的にアクセスアップを図る」ことについて論じています。 当「SEO対策ガイドライン」の構成としては、「」章ではSEOの目的や限界などの概論を述べ、後半の「SEO対策」の章で具体的な方法論について解説しています。 拙い文章で難解な箇所もあるかと思いますが、最後までお付き合い戴ければ幸いです。

Table of Contents

まずはSEO ( Search Engine Optimization : 検索エンジン最適化 ) の概要について、「1. SEOの目的」、「2. SEOの限界」、「3. SEOの手法」の節で解説します。 前段を飛ばして 即、具体的なSEOの方法を知りたい方は、「SEO対策」の章を参照してください。

1. SEOの目的

本節では、SEOとは何かを理解し、その目的について再確認したいと思います。

1-1. 期待すること(1) : 検索 ( Search Engine ) 経由のアクセス向上

検索サイトを利用するユーザーは、何を期待して端末を操作しているのでしょうか? 改めて考えるまでも無く その答えは「求める情報を得ること ( 情報が得られるサイトに辿り着くこと ) 」です。 ゆえに、検索サイトは利用者の期待に応えるべく、各サイトの「情報」を評価し、最適と思われるサイト一覧を「検索結果」として表示します。 ですので、我々が自サイトのSEOを検討し、検索経由のアクセス向上を求めるのなら、まず前提となるのが自サイトに用意された「情報」の存在であって、その質と量がユーザーの期待に応えられるかどうかを自問しなければなりません。

→ まずは自サイトの「情報」を評価しよう。

次に考えるべきことは、その「情報」が ユーザーの求めているものであるかどうか、です。 この判断を誤ってしまうと、どれほど「情報」を掲載していようとも、ユーザーの眼に留まってくれません。 すなわち、我々が対象とする「ユーザー」は何を求め、それは 自サイトが提供する「情報」と合致しているかどうか、考えてみる必要があるでしょう。

→ 「対象ユーザー」が求める情報を提供しているだろうか?

1-2. 期待すること(2) : 正当な順位の獲得 ( 検索エンジンに正しく評価されること )

さらに、検索サイト経由のユーザーを考える上で、最初のユーザーは「検索サイト自身」であり、それは「収集ロボット 」としてサイトを訪れます。 つまり、自サイトのSEOを考えるならば、まず 自サイトの状態は「検索サイト ( 収集ロボット ) 」にとって「収集しやすい状態かどうか」を検討し、必要に応じて「最適化」を施すことで、自サイトの情報を正しく収集・評価して貰える状態へと 作り込んでいくことになります。 まさに これこそがSEOの本質であって、詳しくは後述しますが、端的に言えば「正当なHTML」に準拠することが第一要件となるのです。

→ 検索サイトに向けた最適化、すなわち「SEO ( Search Engine Optimization:検索エンジン最適化 ) 」

まとめ

  1. SEOとは、順位向上をもたらす為の技術ではありません。 検索サイトに対する最適化です。
  2. SEOにより得られるものは、サイト自身の正当な評価 ( 正当な検索順位 )

2. SEOの限界

本節では、SEOの限界について述べてみます。

2-1. 検索することの意味 ( 検索サイトの価値 )

先に述べたとおり、検索サイトを使用するユーザーは、情報を探して検索しています。 そして、検索サイトが提示した「検索キーワードに合致するサイトの一覧」から、適切と思われるサイトを訪問します。 結果として必要な情報が得られた場合、すなわち、適切な情報が得られるサイトを提示した検索サイトは、利用者の満足度が向上し、良質の検索サイトとして存続し続けるでしょう。 逆に、不要で雑多な情報ばかりを検索結果に羅列する「不適切な検索サイト」は、いずれ淘汰されてしまいます。 結局、検索サイトの価値とは、良質の検索結果を返すことが出来るかどうかに掛かっていて、これはその検索サイトが保有する「情報量」、および情報の内容 ( 質 & 量 ) を評価して 適切な検索順位を付ける「順位判定アルゴリズム」を有しているかどうかによって定まるものです。 つまり、ユーザーが満足する結果 ( 求める情報の在り処 ) を指し示す能力が 検索サイトの価値であって、それを実現しているのが 情報収集用の「ロボット」であり 検索サイト各社のノウハウに基づく「順位判定アルゴリズム」である、と言えるでしょう。

→ 「情報の在り処」を「適正な順位」で指し示すことが検索サイトの価値

2-2. サイトの価値を超える順位は不可 ( 検索エンジンスパムとは )

上記のとおり、検索サイトは 自身の生き残りを懸けて「情報収集」と「順位判定」に取り組んでおり、サイトに含まれる情報の質と量に基づく「適正な順位」の検索結果を提示することを 自らの存在価値としています。 このため、「サイトの情報量に相応しくない高順位を得るための作為」は、検索サイトの価値にマイナスの影響を与える不正な手段 ( 検索エンジンスパム ) と見なされ、そのような行為を行うサイトは 検索サイトから忌み嫌われ、検索結果から外されるなどのペナルティを課せられるおそれがあります。 極論すれば「検索サイトでの高順位を狙う」ことを目的とした行為それ自体が「検索エンジンスパム」である とも言えるでしょう。 但し、これは正当なSEOを否定するものではありません。 「1. SEOの目的」の節および前項で述べたとおり、サイトの目的に応じたコンテンツ ( ユーザーへの情報 ) を用意し、それを検索サイトに正しく評価してもらうことは、検索サイトの存在意義とも合致します。 すなわち、自サイトの内容を 検索サイトに正しく評価して貰うことを目的として、SEO ( 検索エンジン最適化 ) を施すのが、正当なSEOとしてあるべき本筋ということです。 つまりは、当たり前のことを理解し、正当な評価を求めるフェアな態度で臨むならば、検索エンジンスパムのペナルティを恐れる必要は無いのです。

→ 高順位を獲得すること「だけ」を考えたSEOは、検索エンジンスパム

まとめ

  1. 検索サイトは、情報の在り処を正しく示すから価値がある
  2. 順位を上げるため「だけ」の作為は 検索エンジンスパム

3. SEOの手法

本節では、様々なSEO手法について、その概要を紹介します。 なお、ここでは概要のみ紹介し、具体的な内容については、次章「SEO対策」に詳細を述べたいと思います。

3-1. 統計的手法 ( 対象ユーザーを招き入れるために )

統計的手法とは、サイトが対象とする「人」の観点から、SEOとして行うべき内容を決定するもので、詳細は「4. 統計的手法」の節で述べますが、大きくは以下の 2項の実施が前提となります。

まず最初に行うべきは、サイトの目的を明確にし、対象ユーザーに何をアピールするのかを決定することです。 つまりは、多様なサイトが乱立し、類似の内容を有するサイトが幾らでも存在する現状において、自サイトの価値・独自性を打ち出すには、サイトの価値をユーザーに対して具体的に示すためのワード ( キーワード ) を定めることが必要なのです。 そして、そのキーワードを用いた検索を試行して、現サイトの順位はどれくらいなのか、競合他社と比較するとどうなのか、などの現状と問題点を把握しておくべきです。 このとき、キーワードの選定にあたっては、まずは自サイトが提供する内容を把握すること、次いで対象ユーザーを想定することで、どのようなキーワードで検索されるかを想定することが出来るでしょう。 また競合他社のサイトを参考にしてみるのも良いと思います。 定量的にキーワードの有効性を調査する方法としては、検索サイト自身が公開しているツール のほか、サードパーティーによる キーワード出現率 チェックツール も公開されています。 現在の順位を確認する際は、手作業で確認する以外にも、サードパーティーからランキングチェックツールが公開されているので、そういったツールを有効活用しましょう。

→ 対象ユーザーに自サイトをアピールする「キーワード」を正しく設定する
→ 自サイト ( SEO施行前 ) の現状と問題点を把握する

3-2. 技術的手法 ( ロボットに収集・評価させるために )

次に行うべきものが、検索サイトのロボット ( 情報収集用の自動巡回ソフトウェア ) に対する最適化です。 これは単なる収集ロボット ( ソフトウェア ) への対応ですので 技術的な配慮で良く、詳細は「5. 技術的手法」の節で述べますが、具体的には以下の 2点が主な作業となります。

ここでいう「正しいHTML」とは、W3Cが策定するHTMLの公開仕様に基づく「文法的に正しいHTML」を指しています。 注意すべきは、現時点では文法的に完璧に正しいHTMLを記述するWebオーサリングソフト ( いわゆる「ホームページ作成ソフト」 ) は存在しないということです。 このため、作業者はW3Cその他が公開しているチェックツール等を用い、自らの努力によって「文法的正当性」を獲得しなければならないでしょう。 またシンプルな構造とは、無駄なマークアップを排除し、最小のマークアップのみで HTMLを記述することを指しています。 マークアップとは、それ自体は「段落」であるとか「見出し」などを示す記号に過ぎないので、ユーザーに提供する情報としての価値は少ないのです。 しかし、ロボットが収集する際には これらのマークアップも含めてサイトの情報として収集していくため、無駄なマークアップが多ければ多いほど、そのサイトはロボットに対して無用の負荷を強いることになってしまいます。 それゆえ、作業者はコーディングを行う際はもちろん、ページレイアウトを検討する際にも マークアップの意味を考え、必要最小限のマークアップで記述できるページを作成することを心掛けるべきです。 デザイン画をスライスする際も、どのような順番でスライスするとマークアップを減らせるか 留意して頂けると良いでしょう。

→ 文法的に正しいHTMLで記述する
→ できるだけ少ないマークアップで記述する

3-3. SEO的手法 ( 概要紹介 )

前項「3-1. 統計的手法」において「キーワード」を定め、「3-2. 技術的手法」に従って正当なHTMLでページを記述することで、準備は整いました。 ここからが SEO特有のテクニックに関して紹介する部分であり、細かな内容は「6. SEO的手法」の章を参照して頂くとして、概略は以下の 4点となります。

まず、第一部「6-1. ページ作成上のSEOテクニック 1)」では、適切なタイトル設定、内容に即したメタタグ、alt属性・title属性など、基本的なソース構成を変更しないままで対応できるSEO手法について紹介します。 続いて第二部「6-2. ページ作成上のSEOテクニック 2)」では、内容に応じてタグの重み付けを行う、重要度に応じてソース上の配置を入れ替えるなど、若干難易度の高い方法について解説します。 第三部「6-3. サイト作成上のSEOテクニック 1)」では、サイトとして構成する際に気をつけるべきポイント、サイトマップの活用、および リンクを行う際の「被リンク文字列」の重要性などについて述べています。 そして最後の「6-4. 検索サイトへの登録」にて、SEO実施済みのサイトを検索サイトに登録するときに気をつけることを書き纏め、SEO対策の結びとしました。

SEO対策

さて、ここからが具体的なSEOの方法論となります。 ここで紹介する手法について理解するには ある程度以上の技術的・専門的な知識を要しますが、本稿ではそこまで解説する余裕は無いため勝手ながら割愛させていただきます。 文中にて紹介するリンク・サイトを辿り、各位自身で身に付けてください。

4. 統計的手法

前出の「3. SEOの手法」の節で述べたとおり、本節では「4-1. キーワードの選定」および「4-2. 現状の評価」について、具体的な実施方法を紹介します。

4-1. キーワードの選定

キーワードの選定にあたっては、何よりもまず「対象の把握」が重要です。 次いで、対象から導き出されたキーワードに対して「類義語/関連キーワードの把握」を行い、さらには予測される「被検索数の照会」を行って、もっとも有効と思われるキーワードを抽出するほか、関連キーワードの優先順位をリストアップしてください。 今後のSEO施行におけるキーワードは、ここで調査した内容に基づくものを使用するため、このステップは非常に重要です。 なお、作業区分としてはWeb制作というより むしろマーケティング的な作業であるため、この作業の成否はクライアントの意識に掛かっていると言えるでしょう。

対象の把握

対象の把握とは、孫子の兵法に言うところの「敵を知り 己を知れば 百戦危うからず ( 知彼知己、百戦不殆 ) 」と言えます。 つまり、敵 ( 対象ユーザー ) を知り、己 ( 商品/サービス ) を把握して、地の利 ( 市場/競合他社 ) を理解して、天の時 ( 時流 ) に乗れば、決して負けることは無い、ということです。 項目としては、下記の 5項に分類しました。

  1. 商品/サービスの把握
  2. ユーザー層の把握
  3. 競業他社 ( 商品/サービス ) の把握
  4. 優位性の特定 → キーワード化
  5. 検索に至る状況の想定 ( ペルソナ:仮想人物の行動 )

それぞれの項目について、以下に解説します。

商品/サービスの把握
まず 何と言ってもアピールするべき対象 ( 商品/サービス ) を把握しなければ 戦略の立てようがありません。 その商品 ( サービス ) を十分に理解して、本質を見極めてください。 しかし、どんな商品 ( サービス ) であれ、それ自体には意味が無いことも 最初に自覚してください。 これは、商品 ( サービス ) の価値は その商品 ( サービス ) が購入者に与える満足度に依存するのであって、その満足度が得られるのであれば、作り手のこだわりや生産者/提供者の期待には一切関係なく、別の手段に代わり得てしまう、ということです。 お客様が求めているのは 単なるモノ では無いんですね。 そのモノ ( サービス ) を有することで得られる快適な生活、つまりは 結果としての「満足感」を得ることが重要なんです。 例えば、エステサロンであれば、提供するサービス自体はエステの施術に他ならないわけですが、お客様はエステのサービスを受けること自体を望んでいるわけでは無いのです。 エステのサービスを受けたことで、自分が美しく変わり、さらには その美しくなった自分が得られるであろう快適な生活を手に入れるために、エステのサービスを受けるわけです。 ですから、代替手段があれば、幾らでもそちらに流れていってしまいます。 WebShopに展開するような、産地直送の特産品もそう。 それ自体では「食欲」であったり「美味しさ」を満足させるためのモノに過ぎませんが、購入する人は「明るい・楽しい・嬉しい」などの「プラスのイメージ」を有する「食卓」を想像して、その生活を得るための代金として「送料」を上乗せしてでも購入するのです。 つまり、商品の本質とは、そのモノ自体にあるのでは無く、そのモノがもたらす生活にあることを理解してください。 それが出来れば、次以降のステップは容易に理解出来るでしょう。
ユーザー層の把握
上記で対象となる商品/サービスの本質を理解できたのなら、それを求めるのはどのようなユーザー層なのか、想像することは容易でしょう。 年齢・性別・生活レベル・趣味・嗜好・その他諸々の条件が想定できると思います。 そして、その人の生活のなかで、我々が提供する商品/サービスは、どのような魅力ある生活をユーザーに与えることが出来るでしょうか。 ここまでイメージすることが出来れば、商品のコンセプト・キャッチコピー・キーワードは、ほぼ出来たようなものです。 逆に、良いイメージを膨らませることが出来ない場合は、商品自体を再検討してみる必要があるでしょう。 いわゆる「でも・しか」(〜〜でもまあいいか。 〜〜しかないけど。 )で企画されたモノである場合、SEO以前にキャンペーン展開などの「宣伝コスト」を必要とするケースが多く、仮にそのままSEOを実施したとしても、「検索で上位には掲載されたけれど売れ行きはさっぱり」となってしまう恐れが高いものです。
競合他社 ( 商品/サービス ) の把握
さて、これだけイメージが膨らんでくれば、どんな人が、どういったキーワードで検索したときにヒットして欲しいのか、大体見えてきたと思います。 そこで、今度は実際にそのキーワードを使って検索してみてください。 その検索結果には、意図した商品 ( サービス ) ジャンルのWebサイトがリストアップされているでしょうか? もし、全然違っていたのであれば、( 世界的に類の無い画期的な商品/サービス以外なら ) 予測したキーワードが的外れだったということです。 逆に狙いどおりの検索結果が表示されたのであれば、そこに掲載されているのが「ライバルサイト」の一覧です。 その検索結果の上位に表示されているサイトを覗いて見てください。 どうでしょう? 魅力を感じますか? それとも全然ダメ・ヘタレなサイトでしたか? 競合他社は、どういった見せ方 ( 魅せ方 ) をしていますか? 商品の魅力は伝わってきますか? キャッチコピーはどうですか? そういった「サイトの表側」を確認したら、今度は「ソース表示」をしてください。 <title> タグには何と書かれていますか? <meta> タグの description はどうですか? keywords は設定されていますか? HTMLソースの美的センスはどうでしたか? <Hn ( 見出し ) > タグと本文の使い方は適切ですか? ソースが正しい書式で記述されているかどうか 判断に困るようであれば チェックツール等 を使ってみてください。 また、競合サイトが力を入れているキーワードが何なのかを把握するには キーワード出現率 を確認してみるのも良いでしょう。 いずれにせよ ソースの確認を行うことで、競合サイトがSEOを狙っているのか、それともまだまだ「ガードが甘い」状態なのか、凡その見当がつくと思います。 また 競合サイトのURLとキーワードを使い、順位の照会 で紹介している「ランキングチェック」を行ってみると、そのサイトの被リンク数など、外部からどれくらいのリンクを受けているのか などの情報を得ることができます。 簡便には、Googleツールバー の[情報]ボタンから、「関連ページ」や「リンク元」を確認するだけでも良いと思います。
優位性の特定 → キーワード化
ここまで来たら、もう少しです。 自社製品を理解し、対象ユーザーを特定し、競合他社の状況を理解したら、次は攻め口を決めましょう。 すなわち、自社は何をアピールすることで他社より上位を狙うのか、です。 機能・性能を「ウリ」にするのか、品質・安全性を謳うのか、それとも価格勝負・サービス合戦に出るのか。 このあたりはクライアントの判断が重要な部分ですが、サイトを成功させるためには避けては通れないポイントです。 必要に応じてコンサルティングを行い、クライアントの啓蒙に努め、しっかりとした戦略を立てましょう。 そして、アピールするための文言、キーワードを洗い出してください。
検索に至る状況の想定 ( ペルソナ:仮想人物の行動 )
最後は、これまでの総まとめです。 対象ユーザーのイメージを とことん追求して具体化し、何人かの「ペルソナ ( 仮想人物 ) 」を作り出してください。 先の「ユーザー層の把握」で挙げた 年齢・性別・生活レベル・趣味・嗜好 ばかりでなく、その人物の出身地から家族環境、職業や年収、日々の習慣や いつも見ているTV番組、好きなビールの銘柄や乗っている車、などなど、本当に存在する人物と遜色の無いレベルまで描き切ることが出来たら、今度はそのペルソナが、何をきっかけにして情報を探す気になり、何をキーワードとして思いついて、その検索結果の一覧の中から何が気に入って自社サイトへのリンクをクリックし、サイトを訪問して何を見、どこを読み、説明された内容に満足し、どういった判断で商品 ( サービス ) を申し込むに至ったか、またその際に何か気になることがあったか、他社サイトと比較して自サイトで購入を決めたのは何故か、といった一連のストーリーを全て描いてみてください。 そして、もし何かペルソナにとって気に入らない箇所がサイト上に見つかったのなら、それをどのように対処すべきか、十分に検討してください。 現実のユーザーは、常に我々の想定を超える可能性があることを理解し、ペルソナから指摘があった箇所は出来るだけ修正してください。 ペルソナは不満を持っても「口コミ」や「某匿名掲示板」などで悪評を撒き散らすことはありませんが、現実社会では悪意を持って わざと悪評を広めようとする人も一定の割合で存在しますので、事前に対処しておけることは、済ませておくべきです。
類義語/関連キーワードの把握

さて、前項目「対象の把握」にて、商品のアピールポイントを特定し、キーワード候補を選定できたら、次は主力検索サイトの雄である Google が提供する Adwordsキーワードツール を利用して、そのキーワード候補の類義語・関連キーワードを調べてみましょう。

結果はどうでしたか? 自分が想定していなかった類義語・関連キーワードが表示され、かつ、それらの語句が自サイトの商品/サービスに合致するようであれば、それは新たなキーワード候補としてリストに追加してください。

被検索数の照会

今度は、上記で選定したキーワードが、実際にはどれくらい使用されているか ( そのキーワードでの検索が行われた回数 ) を、Google と並んで主力検索サイトのもう片方の雄である Yahoo! が採用している Overtureキーワードアドバイスツール を使って調べてみましょう。

Yahoo!Google では ユーザー層に若干の違いがある ( Yahoo! は一般ユーザー主体、Google は専門ユーザー主体と言われる ) ため、必ずしも期待したとおりの検索数では無いかもしれませんが、十分参考になる数値だと思います。

→ 商品/サービスを理解し、対象ユーザー層に合ったキーワードを選定する
→ 類義語/関連キーワードも把握し、どれくらいの被検索数があるのか調査する

4-2. 現状の評価

既に前項でも言及していますが、現状を正しく把握するために、順位の照会 を行って自サイトのポジションを認識し、次いで キーワード出現率 を確認して、希望するキーワードが 現状のページには どれだけ含まれているのか、改めて認識してください。

順位の照会

ここでは検索順位と、その順位を様々な角度から分析するための基本情報を取得するツールとして、ランキングチェッカーグーグルダンスチェッカー を紹介します。

ランキングチェッカー は、調査対象のURLと 検索キーワードを使用して、GoogleYahoo! の表示順位はもちろん、被リンク数や タイトル部分の記述順位、被リンクによる順位など、さまざまな角度から検索順位を確認することができます。 また グーグルダンスチェッカー は、Googleの複数のサーバー ( Googleは全世界のWebページを収集して廻るため、数十ものデータサーバーが稼動している ) 間の差異 ( 各サーバーの更新タイミングのズレによる順位変動 ) を確認したいときに利用します。 もっぱら SEOを施したことによる順位変動を早く把握したいときなどに、このツールを使うと いち早く情報を掴めるので便利です。 ただし、ここで表示され始めても、全サーバーに浸透し終えるまでは まだまだ気が抜けませんので ご注意ください。

キーワード出現率

キーワード出現率は、ある程度は把握しておく必要がありますが、これもまた絶対的な指標では無いことを まずは抑えた上で、キーワード出現頻度解析 により、サイト内の各ページに含まれるキーワード量をカウントしてみてください。

キーワード出現率は、ゼロでは困りますが、多ければ良いと言うものでもありません。 ユーザーにとってのサイトの価値は 単にそのページの情報のみならず、サイト全体としての情報量であったり判りやすさであったり、ナビゲーション ( メニュー ) が使いやすいかどうか なども重要なポイントになります。 また無意味に単語の羅列、単語の繰り返しなどが行われているページは、SEOスパムの判定を受けてフィルタリングされる危険性もありますし、何よりもユーザーから嫌われるようなサイトでは、いくら検索順位の上位に位置できたとしても、本来の目的から外れてしまいます。 そういう事を踏まえて考えると、キーワード出現率は 単に何% だからOK、何%を超えたからNGというものではありませんし、かといって、現時点の検索エンジンでは、ページに含まれていない語句は検索対象になりませんので、結局のところ、狙ったキーワード、類義語・同義語に気を配りつつ、ユーザーに配慮したコンテンツの記述を心掛ける、というオーソドックスな方法に落ち着くと思います。 ( 将来的には 検索エンジンも 類義語・同義語も含めた検索をサポートするように進化するでしょうが、現時点では まだ実用レベルでは無いようです。 )

→ 順位と被リンク数を把握して、現在の順位を定量評価
→ 現サイトの各ページに、狙ったキーワードが含まれている量 ( キーワード出現率 ) を確認

5. 技術的手法

技術的手法の節では、「3-2. 技術的手法」の項で述べたとおり、「正しいHTML」および「シンプルな構造」について解説します。

5-1. 正しいHTML & 正しいCSS

まず、正しいHTML & 正しいCSS を実現するためのチェックツールとして、以下の3サイトを紹介します。

  1. Another HTML-lint gateway (日)
    http://openlab.ring.gr.jp/k16/htmllint/htmllint.html
  2. W3C Markup Validation Service (英)
    http://validator.w3.org/
  3. W3C CSS 検証サービス (日)
    http://jigsaw.w3.org/css-validator/

最初の Another HTML-lint gateway は、日本語サイトで判りよいのですが、採点はかなり手厳しく、厳密に文法チェックを行ってくれるため、非常に多くの情報が得られます。 なお、このサイトでは 減点が無い場合を100点とし、文法上の過ちがある毎に減点されていくため、文法エラーの多いページは「-183点」などの「マイナス判定」を下されてしまいます。 また100点を得た場合にも二通りあり、減点となるミスが無い場合の100点と、減点とはならないけれども非推奨とされる項目が一切含まれていない「大変よくできました」の100点があります。 後者は サイトの都合で どうしても外せない CGI や JavaScript の特殊な記述を埋め込んでいる場合などは 獲得できない「貴重なお墨付き」です。 ぜひ一度は挑戦してみてください。 注 ) このサイトはサーバー側で CGI の稼動にリミット ( CPU負荷率の制限もしくはタイムアウト処理 ) を設けているのか、扱えるファイルのサイズに上限があり、あまり大きすぎるファイルの場合は サーバーエラーとなったり、後半の情報を処理できなくなる場合があるようです。

次の W3C Markup Validation Service は、英文サイトですが 大して難しいことは書かれていないので、エキサイト翻訳 などを使って確認してみてください。 なお、[ Not Valid ] という結果が表示されているうちは 正当な文法レベルに達していないということです。 ここで合格 [ Valid ] という評価を受けた場合には、当ページの末尾に表示している Valid HTMLマーク を掲載しても良いという W3C のお墨付きが貰えます。

最後の W3C CSS 検証サービス は、前述の 正しいHTMLの評価 を頂いてからでないと 正当な評価結果が得られない恐れがありますが、要は そのページが使用している CSS ( Cascading Style Sheet : カスケーディングスタイルシート ) が正当であるかどうかをチェックしてくれるサービスです。 このチェックツールは、文書内に直接記述されているスタイル定義だけでなく、link タグにて読み込んでいる 外部スタイルシート も 同時に評価してくれます。 なお、こちらのツールも合格 [ Valid ] の評価を受けた場合には、 Valid CSSマーク のお墨付きが頂けます。

ポップアップウィンドウのこと

ポップアップウィンドウ ( いわゆる 小窓 ) を使ったプロモーションは、ユーザーへのアピール度としては有効なケースが多いのですが、最近では「ポップアップブロック」などにより効果が半減しているのも否めません。 また何よりもSEO的に問題なのは、その「小窓」に重要な内容が掲載されていたとしても、スクリプトの記述方法によっては正当なHTMLでは無くなってしまい、ロボットが収集してくれないという点にあります。 これは具体的に言うと、以下のような記述を行っている場合です。

<a href="#" onclick="window.open('[arg1]','[arg2]','[arg3]');">小窓へのリンク</a>

上記のようなソースを使用すると、JavaScriptを解釈できるブラウザであれば [arg1] に指定されたページが [arg3] に指定された条件に従って [arg2] という名前のウィンドウとして開かれますが、解釈できない場合には当該ページを閲覧する手段が失われてしまいます。 ロボットも通常はJavaScriptによって指定された先のページまで見に行きませんので、結局、そのページの内容は検索エンジンに収集されなくなってしまいます。 これを回避するには、JavaScriptが有効な場合にも無効な場合にもリンクを辿ることが出来るように、記述を修正します。

<a href="[arg1]" onclick="window.open('[arg1]','[arg2]','[arg3]');return false;">小窓へのリンク</a>

スクリプトの末尾に追加した return false; により、JavaScriptが有効であった場合には、ウィンドウが開く動作のみ行われて Anchor ( A ) の href属性で指定されたページへのリンク動作は無効化されます。 ( 正確には、クリックされたというイベント情報が「 false ( 偽 ) 」として返されるため、Anchor の動作が行われない ) また JavaScriptが無効な場合には href属性で指定されたページへのリンクが実行されるため、結果として JavaScriptの有効/無効に関わらず、指定したページの閲覧が可能となります。 もちろん、ロボットからもリンクを辿ることが出来ますので、検索エンジンに収集されるようになります。

エディタのこと

既に「3-2. 技術的手法」の項で述べたとおり、現時点では文法的に完璧なHTMLオーサリングツールは存在しません。 ( 技術的な開発ツールとしては、もしかしたらあるのかも知れませんが、通常の製品版ソフトウェアには無いと思います ) それでは、どうするのか? 著者はテキストエディタを使用することをお薦めします。 しかしテキストエディタなら何でも良いかと言う訳ではありません。 以下のポイントを抑えているテキストエディタを選ぶと良いと思います。

シェアウェアでは「秀丸」が有名ですが、著者はフリーウェアの「サクラエディタ」を愛用しています。

5-2. シンプルな構造

続いて「シンプルな構造」の解説に移ります。 こちらも「3-2. 技術的手法」の項で述べたとおり、要求することとしては単純に「不要な記述を廃した 必要最小限の HTML/CSS でページを記述すること」です。 具体的には 以下の項目で示す内容などを実施することになります。

  1. 空タグの除去
  2. 不要なネストの削減
  3. スタイル記述のCSS化
  4. 外部ファイルへの移動 ( .js、.css )
  5. スライスと階層
  6. 画像の背景化
空タグの除去
ある程度 ページのソース ( HTML ) を読める人にはお判りかと思いますが、Webオーサリングツールの多くは WYSWYG による編集をサポートした結果、編集中の無駄な操作に対しても <p> タグや <font> タグを記述してしまいます。 そして、一部のツールを除いては「空タグの除去」といったメニューは用意されておりません。 これにより、<font size=1 color=#ff0000></font> などのような、何も内容を含まない「空タグ」が多数書き込まれたままの「汚いHTMLソース」が作成されてしまいます。 これは直接ソースを編集するWeb制作者にとってはソースが読み難くなり間違いを起こし易くなるという問題もありますし、SEO的には見た目が汚いことによる問題だけでなく、検索エンジンの評価にとってもマイナスの影響を与えてしまいます。 DreamWeaverには「コマンド - HTMLのクリーンアップ」メニューがありますが、出来るだけ自分で無駄な箇所を見つけて手早く修正できるよう、ソース編集を心掛けてください。 ソースを見て、パッと見で無駄な記述の箇所が判ってくるようになると、HTMLに習熟してきたと言えると思います。
不要なネストの削減
ネスト(nested:入れ子構造)というのは、ロシア民芸品のマトリョーシカのように、一回り大きな箱の中に小さな箱があり、その小さな箱の中にはさらに小さな箱が入っているような構造のことを言います。 Webページでは、レイアウト用にTableを使用し、その中でさらに細かな位置決めのためにTableを使い、そのまた内側でさらにTableを使い・・・といった状況がしばしば見受けられます。 しかし、これではタグの記述量が増大してしまいますし、前述の空タグ同様に作業者の間違いを誘発しやすくなります。 またSEO的な観点からは、ネスト構造は決してお薦めできません。 なぜなら、検索エンジンはページ内でのタグの記述階層も「重要度 ( 重み付け ) 」の判断材料として使用している、と言われているからです。 つまり、重要な箇所を <strong> タグで括り、ここが重要なんだとマークアップしたとしても、何段にもネストされた深いタグ階層の下にある <strong> と、body階層の直下にある <strong> では、検索エンジン側の評価が異なるということです。 これを避けるには、なるべくネストしないようレイアウトの切り方を考慮する他、スタイル指定を活用して要素の位置決めを行うという方法があります。 ただ、後者は古いブラウザでは表示が乱れる ( CSS未対応 ) 場合もあり、新しいブラウザを使用していても実装の違いによる表示位置の微妙な違いを生じるケースもあるため、作業者の力量が問われる場面でもあります。 なお、現在はNetscape4系を使用しているユーザーは1%未満であり、そのユーザーにとって正しく見えるかどうかを「気にし過ぎる」よりは、むしろ7,000万人超の携帯ユーザーという潜在的なボリュームを有する「モバイルユーザー」を対象とすることを検討したほうが、ビジネス的には必要だと著者は思います。
スタイル記述のCSS化
前述の「5-1. 正しいHTML & 正しいCSS」の内容とも被りますが、HTMLを厳密に記述していった場合、タグが示す文法的構造と、スタイルが定める表示上の見た目に分離できることが判ると思います。 そしてスタイル記述は、タグ内の style="" から、id もしくは class指定により、<style> 記述内に纏めることが可能です。 この「纏め」により、ページ内の各箇所で毎回 style="" を書かなくても良くなり、HTMLソースのダイエットに寄与できます。 ここまでは ありきたりの「スタイルの纏め」なのですが、せっかく CSS ( Cascading Style Sheet ) なのですから、一歩進んで Cascade させる指定を行いましょう。 例えば、ある経理資料をHTML化するとします。 見出し用の TH セルを除いては、ほとんどが金銭データの TD セルであり、それらの金銭データは皆「右寄せ」で表示させるものとします。 ここでカスケードさせる記述の仕方を知らなければ、全ての TD セルに style指定を書き込むか class指定を書き込むことになってしまうでしょう。 そして TDセル全てに「右寄せ」を指定するのであれば、<style> 記述を以下のようにすれば良いのです。 table td{
 text-align:right;
}
しかし、これでは当該ページ内の全てのTDセルに対して「右寄せ」が指定されてしまいます。 そこで特定のTable配下のTDにのみ指定されるように Cascadeの条件を追加しましょう。 つまり、この指定を行う table を、あるクラス (keiri) だけにしたいのであれば table.keiri td{
 text-align:right;
}
としてください。 これで keiriクラスが指定されたTable配下のTDにのみ「右寄せ」が指定できました。
外部ファイルへの移動 ( .js、.css )
スタイル記述のCSS化が出来たら、今度はそのCSSを一括して外部ファイルに書き出してしまいましょう。 サイト内で共通利用され使い廻されるデータであるなら、各ページを読み込むたびに新たに読み込み直す必要は無いわけです。 閲覧するユーザーにとってもページのダウンロード時間が ( 僅かですが ) 短くなりますし、作業者にとってもサイト全体の背景色を修正する場合などに 一枚の外部CSSファイルを修正するだけで作業が完了するのですから大幅な効率化です。 そしてさらに、SEO面でも 各ページの容量が小さくなるため収集の負荷が減り、かつ ページソース上にはコンテンツの内容に関わる部分のみが記述されている訳ですから 検索エンジン側での内容の評価が容易になります。 つまりは「検索エンジン最適化」に寄与できるのです。
スライスと階層
不要なネストの削減にも関わってくる件ですが、スライス ( Macromedia Fireworks や Adobe ImageReady 等を参照 ) によって元画像を分割してHTMLレイアウトに落とし込む際にも、検討が必要です。 例えば、横一列に切り出しただけの上下何段組かの要素を中央揃えに表示するのであれば、<div>で括られた各要素のブロックを左右マージン:auto; 上下マージンゼロ指定、つまりは style='margin:0 auto;' と記述してやれば大丈夫ですが、左右のレイアウトに切り分けるようなスライスを行っていくと 各要素に float 指定が必要になったり 場合によってはレイアウト用の table を使用したほうが容易に記述できるケースもあります。 常にネストの構造 ( 階層構造 ) を考慮に入れながら、どのようにスライスすれば ネストを少なく出来るか検討してみてください。 ケースバイケースですが、複雑な構造になってしまいそうなときは 最初に上下に切り分けて、それぞれを別の要素に分割してから改めてスライスを行うと、ネストを少なく出来る場合が多いようです。
画像の背景化
ページの先頭部分や見出しの背景などに、当該ページの内容をイメージさせる画像を配置することは、良く行われる手法です。 しかし、この画像は あくまでも「雰囲気を表す」ものであったり「イメージを増幅させる」ための小道具であって、コンテンツの内容それ自体ではありません。 alt属性に内容を書き込んでおくとしても、そもそもが雰囲気を出すための画像ですから 書き込むべき内容がある訳でもありません。 こういった場合には、この画像をブロック要素の背景画像に設定することで、HTMLソース上から外してしまいましょう。 また「背景化」することで、その上 ( z-index : 重なりを示す指標 ) に 本来の見出しやリード文 ( 紹介文 ) を記述することも出来ます。 さらには、CSSの入れ替えのみでページ表示される背景画像を入れ替えることが可能となりますので、大型サイトのページトップ画像を一気に入れ替えることも容易になります。 使いこなすためには CSSに習熟する必要がありますが、身に付けておくと一段レベルの高い SEO対策が行えるでしょう。 具体例としては、ページの body直下に イメージ画像を配置し、コンテンツの内容を示す大見出し ( h1 ) を その画像の上に重ねて表示しているケースを想定してみましょう。 通常でれば、見出しが書き込まれた「大きな画像」を配置するか、画像の下に見出しを表示させることになってしまいますが、こういった場合にこそ このテクニックが有効になるのです。 まず body直下に h1タグを記述します。 次に h1タグは block要素ですから、幅・高さの指定とともに 背景画像も指定できますし、そのブロック内での余白 ( padding ) も設定可能です。 そこで、この h1 タグの背景画像と幅・高さおよび文字の表示位置 ( 余白 ) は style指定で行うことにして かつ 外部スタイルシートに書き出してしまいます。 すると、body直下には すぐ h1タグが記述され、かつ その h1タグには Class ( もしくは id ) 属性が指定されているのみで、見出しの文字列を h1 の内容として書いておけばOK! 実にシンプルです。

付録1) CSSレイアウトの補助ツール

CSSレイアウトを実施する際、現状のWebオーサリングツールは そもそものHTMLの正当性という点で あまり当てになりませんし、かといってテキストエディタで記述したものをIEで閲覧するだけでは 各要素の位置関係を「CSS的に」把握するのが難しいと思います。 著者は そういう場合の確認ツールとして Mozilla FirefoxWeb Developer 日本語版 for Mozilla Firefox プラグインを組み込んだものを使っています。 このプラグインを使って「枠表示 - ブロック要素を枠で囲う」や「情報 - id属性値とclass属性値を表示する」を行うと、配置状況が一目瞭然で確認できます。 無論、IEのままでも CSS の記述に border:solid 1px #ff0000; などと追加することでブロック要素への枠表示は可能なのですが、やはりツールバーからボタン一発で確認できる方が簡単で便利です。

付録2) アクセシビリティーへの配慮

こちらは SEO に直結する技術的な話では無いのですが、ページのあり方を考えるツールの一つとして紹介しておきます。 現在、主に公共サイトの案件で要求され始めている「アクセシビリティー」への配慮。 「JIS X8341-3」への準拠を考えることも、ユーザーへの配慮を盛り込んだコンテンツを用意するという点で、本質的な意味では SEO に繋がっていくものではないかと認識しています。 もちろん、これらのツールを使ったからと言って検索エンジンでの順位が上がるというモノではありませんが、ユーザー本位のコンテンツであれば 正当な評価 ( 検索エンジンによる評価 ) を受けて 実際にユーザーが訪れた際に コンテンツに触れたときに良い評価を頂けるであろうと思います。

6. SEO的手法

この「6. SEO的手法」の節では、特に SEO ( Search Engine Optimization ) に有用とされる 幾つかの手法について解説します。 ただし、いずれにしても「4. 統計的手法」や「5. 技術的手法」の節で繰り返し指摘しているように、適切なコンテンツを 正しい記述で作成することが SEOの基本です。 この節の内容「だけ」を実施することが SEOではありませんので、その点を履き違えることの無いようにお願いします。

6-1. ページ作成上のSEOテクニック 1)

本項「6-1. ページ作成上のSEOテクニック 1)」では、基本的なページソースを書き換えなくても可能な 比較的簡便な幾つかの手法を紹介します。

  1. その前に ( 正当なHTML & CSS )
  2. 適切なタイトル設定
  3. 内容に即したメタタグ
  4. alt属性、title属性

上記の内容は、いずれも前提となるページ制作が正しく行われていれば、さほど作業量を要する内容ではありません。 具体的な方法を以下に述べます。

その前に ( 正当なHTML & CSS )
まずは 前提である「ページ制作が正しく行われていること」をツールを使って確認してください。 ツールは、正しいHTML & 正しいCSS の項で紹介しています。 これらのツールを使ってチェックを行い、ほぼ満点が得られるように努力してください。 なお アクセス解析用スクリプトに含まれる引数など 実体参照 ( & → &amp; など ) に置き換えられない記述が避けられないときは 満点を得ることは出来ませんが、そういった場合はトレードオフということで適宜判断してください。 ※ 実体参照のサンプルは、http://homepage2.nifty.com/godakaz/laboratory/special_code.html などの紹介サイトを参照してください。
適切なタイトル設定
ところで「適切なタイトル」とは何でしょうか? SEOは検索エンジンに対する最適化ですから、ここで言う「適切なタイトル」とは 検索結果として表示されるページタイトル ( <title> タグにより指定された内容 ) を指しています。 W3Cの規約上は titleに関する具体的な文字数制限は無いのですが、RFC1866 (1995) の 5.2.1.Title の項で、注記 ( Note ) として以下のように書かれています。 [ title の長さは制限されていないが、いくつかのアプリケーション上では長いタイトル文字列は切り縮められるだろう。 よって この可能性を避けるために title の長さは 64文字以内とされるべきである ( should be ) 。 ] RFC というのは Request For Comment ( ご意見ください ) という慣用句の頭文字であり、それだけを見ると規則では無いように思えますが、インターネット上では実質的なルールとして用いられています ( 従わなくても罰則はありませんが、ネットの基盤である 相互運用性 : interoperability を欠くため 実運用に支障をきたす ) 。 この「64文字以内」というのが1点。 ( 注:64文字とは [ 半角64文字 ] であるから、全角の場合は 32文字以内 となる。 ) 次に、このタイトル部分はコンテンツの内容を示すものですから、同一サイト内に完全に重複する内容が複数存在するなら いざ知らず、各ページごとに異なる内容を端的に表す文言 すなわち サイト内の全ページで異なるタイトル設定を行うべきです。 また どのページが検索結果一覧に表示されることになるのか判りませんので、どのページタイトルを見ても「特定のサイト名」が判るようにしておくと良いでしょう。 つまり「企業名」「団体名」や「地方・地域・業種」など、一瞥しただけで サイトの内容が判るようになっていれば、ユーザーが検索結果一覧からクリックする先を選ぶ際に役に立ちます。 更には、上記で述べたとおり、タイトルはページ内容を表すものですから、検索エンジンの評価対象としての重要度も高い とされています。 よって SEO的には 希望するキーワードをページ内に埋め込んだら、タイトル部分にも同じキーワードを盛り込めるよう、適宜文字数を調整しながらページタイトルの文字列を検討し、適切なタイトル設定を全ページに施してください。 ちなみに、件のRFC1866によると、「全てのHTML文書はタイトル要素を有さなければならない ( MUST )」とあり、続いて「タイトルは、global context ( 意訳:普遍的な表現 ) で 文書の内容を ( 識別できるように ) 表さなければならない ( SHOULD )」また「短いタイトル、例えば『導入 ( Introduction ) 』といった文脈として成立しないものは意味が無いだろう ( MAY BE )。 『 HTML要素への導入 ( Introduction to HTML Elements ) 』のほうが タイトルとしてより適している。 」となっています。 5.2.1. Title: TITLE
Every HTML document must contain a <TITLE> element.
The title should identify the contents of the document in a global context. A short title, such as "Introduction" may be meaningless out of context. A title such as "Introduction to HTML Elements" is more appropriate.
NOTE - The length of a title is not limited; however, long titles may be truncated in some applications. To minimize this possibility, titles should be fewer than 64 characters.
内容に即したメタタグ
ここでいうメタタグとは、description ( 解説 ) と keywords ( キーワード ) の2点を指しています。 description は、<meta name="description" content="〜"> という形式で head 内に記述され、〜部分には 当該ページの概要を簡単に記述します。 この記述内容は ページの概要ですから、ページの内容がキーワードを含んだものであれば、当然そのキーワードを含んだ簡潔な文章を書いてください。 Googleでは、半角200文字 ( 全角100文字 ) 程度の内容が、検索結果一覧の ページタイトルの下に内容紹介文として掲載されます。 盛り込むべき内容が多い場合は優先順位を付け、重要なものほど前半に、表示上の都合で切り詰められても仕方ない部分を後半に記述します。 keywords は、description同様に <meta name="keywords" content="〜"> という形式で head 内に記述され、〜部分には 当該ページのキーワードを半角カンマ区切りで簡単に記述します。 これもキーワードとして記載する個数は 10ワードから20ワード程度まで と言われていますが、descriptionと同じく 重要なものを前半に配置します。 なお、title, description, keywords に共通する注意事項として、同じワードの無意味な連呼は避けてください。 選挙運動やCMで連呼するのは「名前を覚えて貰う」ためですが、検索の場合はユーザー自身が検索ワードを選んで使うのであり、サイトの側から使用するワードを押し付けることは出来ないのです。
alt属性、title属性
alt属性は、画像 ( img ) を表示できない閲覧環境 ( テキストブラウザ,音声読み上げブラウザなど ) のために用意されている「代替テキスト」ですが、前述の シンプルな構造 の項の「画像の背景化」を施した後に存在する画像であれば、基本的には「意味のある画像」と考えられます。 つまりは 画像非表示の環境においても「テキスト」として表示されるべき画像ですから、alt属性には画像の内容を示す適切な文字列を記述してください。 くれぐれも スライスツールを使った後の画像ファイル名 のような「img_r1_c1.gif」などの無意味ファイル名を alt属性として記述しないようにしましょう。 title属性は、IEやFirefoxなどのブラウザを使用している場合に アンカー ( a ) によるリンク部分にカーソルを合わせると表示される「ツールチップ」の文字列として使用されます。 これはアンカーのリンク部分の文字列が「」とか「」などの当該文字列だけでは内容が判らない場合に有効な情報であり、利用者 ( ユーザー ) の利便性を高めるという サイト作成本来の目的に準じて使用すると良いでしょう。 なお 現時点では 検索エンジンが アンカーの情報を読み込んで評価する際には「リンク文字列」を重要視しているとされ、アンカー内の title属性を評価している具体例は確認されていません。

6-2. ページ作成上のSEOテクニック 2)

本項「6-2. ページ作成上のSEOテクニック 2)」では、内容 ( 重要度 ) に応じたタグの使い分けや CSSレイアウトを駆使する 技術的難易度の高めの手法を紹介します。

  1. 内容に応じたタグの重み付け
  2. 内容に応じた文書構造
  3. 重要度に応じたソース配置

ここではページの内容 ( コンテンツ ) の重要度に応じて、見出し・段落・キーワードの配置と重み付けに関する処理を行います。

内容に応じたタグの重み付け
まず、このセクションの中で最も簡単なタグの重み付けを紹介します。 従来、文書内の強調する部分は「太字」「斜体」「下線」など 見た目を他の部分と変えることで 重要度を表現する方法が広く行われており、初期のHTMLで この慣習に従って <b> ( Bold ), <i> ( Italic ), <u> ( Underline ) などのタグが規定されました。 しかし、現在では HTMLは文書構造を規定し、表現上の処理はCSSで行うことが推奨され、従来の「見た目表現」のタグの一部は「非推奨」という扱いになっています。 そして何よりもSEO的な観点から言えば、<b> や <i> は 見た目を 太字斜体 として表現するという指定であって、重要な内容であるかどうか という意味合いは含まれていないにも関わらず、作業者 ( クライアント ) の側では「重要な箇所をマークアップした」と思い込んでしまうことが問題なのです。 現在、重要な箇所 ( 強調する箇所 ) をマークアップするためには <strong> というタグが用意されています。 それよりも やや弱い強調をマークアップするには <em> ( emphasis ) というタグがあります。 こちらは文書の意味に基づいて使用するマークアップですから、単に見た目を太字にしたい場合に使うべきものではありませんが、逆に意味として重要な箇所をマークアップする際には <b> や <i> よりも こちらの <strong> や <em> を使用すべきです。 むろん、これらのタグでマークアップされた箇所は、制作者が「重要である」と指定した箇所ですので、検索エンジン側でページ内容を評価する際にも 他の平文部分よりも重要な語句が含まれているものとして扱われるようです。 すなわち、コンテンツの内容に直結しているキーワードを含む箇所を強調する際には、<strong> や <em> で「重み付け」を行ってください。
内容に応じた文書構造
これは国語 ( 作文 ) の基本に立ち返る話なのですが、文章を用いて何かを表現する際、執筆者は 文字 ( character ) < 単語 ( word ) < 語句 ( words and phrases ) < 文節 ( phrase ) < 文 ( sentence ) < 段落 ( paragraph ) という一連のグループ化により、伝えたいことを一塊の意味のある内容として記述します。 つまり、段落 ( paragraph ) <p> で括られた文章は、それ自体で一つの意味ある内容としてまとまっているべきものですし、その内容 ( もしくは それら幾つかの段落を纏めた一連の内容 ) に応じた見出し ( heading ) <h> を付けて、見出し部だけを斜め読みしても文書の内容が把握できるように書き記すべきものです。 また、見出し <h> は、<h1> から <h6> まで6種類が用意されていますが、これらは「大見出し ( ページ全体の見出し ) 」から順次「中見出し」「小見出し」と順番に使用するべきものと考えられます。 具体的には目次構造を考えてみてください。 例えば、「 5 ( 章 ) 」の見出しと導入文の下に「 5-1 ( 節 ) 」が来て、その配下に「 5-1-1 ( 項 ) 」が記述されているのは当たり前ですが、「 5 ( 章 ) 」の下が いきなり「 5-1-1 ( 項 ) 」と書かれていたら、「 5-1 ( 節 ) 」の見出しが欠落しているように思いませんか? つまりは そういうことです。 もちろん、既に 正しいHTML & 正しいCSS を把握されている方は 間違える筈もありませんが、<h> タグは見出しを記述するための ( マークアップされた内容が「見出し」であることを示す ) タグです。 決して「文字の大きさを簡便にコントロールする」用途に使うべきタグではありません。
重要度に応じたソース配置 1)
HTMLの記述上の順番にも気を配ってください。 ページの内容を示す <title> と <h1> は、相矛盾する内容であってはいけませんし、かつ、上の記述とも被りますが、ページの先頭部分 ( htmlソース上では <body>直下 ) に記述されるべきです。 これは アクセシビリティーの観点からも、そのようにページタイトルと先頭部分を読み込むだけでページの概略を把握できるように記述することが望ましいとされています。 そして、これまた SEO的にも ページの先頭部分のほうが後半部分よりも重要視されるらしいとされています。 つまり、まず結論提示ありきのスタイルが望ましいということです。 これはどういう事かというと、その歴史的に HTMLは 論文などの研究資料をネット上で共有する為に用いる記述言語である という扱われ方の名残が色濃く残っているマークアップ言語です。 そして、論文集などを眺めていれば判りますが、第一ページにはタイトルと摘要, 要約 ( abstract ) が記述され、全文を読まなくても概要が把握できるように統一フォーマットで書かれています。 この伝統を受け継ぎ、ロボットもまたページの前半部分を集中的に取得してきたという経緯があります。 ( 尤も 昨今では データ収集の回線速度もデータ管理サーバーの容量も 以前とは比較にならないほど増強されているため、HTMLソースファイルだけで数百KBもあるページであっても、全ての内容が検索エンジンにキャッシュされているようです。 )
重要度に応じたソース配置 2)
さて、上記のソース配置に従って <body> 直下に <h1> を配置し、<p> タグで括られた要約文を掲載することが前提となると、従来どおりの手法とは ページレイアウトが大幅に異なってしまうことにお気付きでしょう。 この場合、幾つかの打開策がありますが、基本的には CSS による float レイアウト が、デザインを行う際の柱となります。 つまり、必要なコンテンツを配置位置ごとにグループ化し、それぞれをブロック要素 ( <div>など ) で括り、そのブロック要素の配置位置を指定する、ということです。 ( これを実際に行うには、HTML および CSS に習熟し、各要素ごとに指定可能な style属性 を理解していることが前提となります。 ) ただ、旧ブラウザ ( ver.4以前、Netscape4.x系・IE4系および それ以前のブラウザなど ) を対象ブラウザから外せない場合には、これらのブラウザはCSSレイアウトに制限 ( CSSを一部しか実装していない ) があるため、CSSを用いたレイアウトのみでデザインを行うのは困難であり、左 ( もしくは上部 ) にコンテンツ、右 ( もしくは下部 ) にメニューを配置するなどのレイアウト変更が必要になるか、または メニュー類は JavaScript で書き出す ( もしくは 下部に設置しておいたメニュー欄を フロートウィンドウ [ スクロールするメニュー欄 ] として動かす ) など、いずれにしても アクセシビリティー的には宜しくない状況となります。 レイアウトデザインを重視したいのであれば、出来れば旧ブラウザは対象から外すか、または旧ブラウザ用のページを別に用意する ( サイトへのアクセス時に UserAgent による自動判別をサーバー側で行い、旧ブラウザ用のディレクトリに飛ばす、もしくは 旧ブラウザ用のページを動的に書き出す ) などの対処を行うほうが良いでしょう。

6-3. サイト作成上のテクニック 1)

前段 ページ作成上のSEOテクニック 1)ページ作成上のSEOテクニック 2) で、Webページ自体の制作手法 / SEO手法について紹介しましたが、Webはページのみで出来ている訳ではありません。 もちろん、検索結果として表示され ユーザーの導線として機能するのは サイト内の 「 1 コンテンツページ 」ですが、このページにロボットを導く手段を設け かつ 評価が高くなるように、サイトとしても行うべき項目があるのです。 ここでは そういった「サイト作成上のテクニック」を紹介します。

  1. サイトマップ
  2. 1ページ1コンテンツ
  3. 被リンク文字列 ( アンカーテキストマッチ )
  4. フレーム不使用 / 動的HTML生成
  5. ディレクトリ構造
サイトマップ
Webサイトを作成したら、全ページを網羅したサイトマップを用意してください。 ロボットは収集したページ上の「リンク」を辿って次のページに到達します。 ということは、サイト内の全ページを漏れなくリンクしたページをロボットに読み込ませることが出来れば、サイト全体を検索エンジンの評価対象として収集して貰うことが容易になります。 つまりサイトマップの存在が、ロボットによる効率的なページ収集に寄与するのです。 また、サイトマップをロボットに読み込んで貰うために、サイト内の全ページに対して サイトマップへのリンクを設置しておくと良いでしょう。
1ページ1コンテンツ
各ページごとに目的を明確にしてください。 つまり、各ページごとに主張する内容を絞り込み、異なる内容を掲載する場合は別ページに分けてください。 これにより、ページごとの内容をハッキリさせ、ページの「タイトル」「見出し」に その内容を記述してください。 この作業の重要性は、次項「被リンク文字列 ( アンカーテキストマッチ ) 」で述べます。
被リンク文字列 ( アンカーテキストマッチ )
リンク文字列とは、アンカー ( <a> ) タグでリンクを記述する際の、クリッカブルな文字列部分 ( アンカーテキスト ) を指します。 この「被 ( 受け側 ) 」ですから、リンク先のページにとっての、リンク元に記載された文字列が「被リンク文字列」ということです。 これは SEOを考える際、必ず抑えるべきポイントの一つです。 なぜなら 検索エンジン側での評価ポイントとして「どのような文字列でリンクされているか」というのは非常に評価点が高いとされているのです。 もちろん、他サイトからリンクしてもらう場合には、リンク文字列をどうするかは、そのサイトの管理者・制作者の意思に任せるより仕方の無い部分ですが、リンクを設置する際にはリンク先サイトのタイトルなり各コンテンツページのページタイトルをリンク文字列に使用することが多いことを考えてみても、ページタイトルをSEO的に正しく設定しておくことの重要性がお判りいただけるかと思います。 また自サイト内でのナビゲーション ( サイト内リンク ) については、制作者である自分自身で好きな文字列を設定できますから、リンク先ページの内容に応じて適切なリンク文字列を使用してください。 くれぐれも「次へ」や「前へ」などの ページ内容と無関係なリンク文字列で済ませることの無いよう、気を配ってください。 これはアクセシビリティーの観点からも重要なポイントです。 「次へ」というリンク文字列では、リンク先の内容が全く判りません。 おそらくは現在のページに関連する 内容的に続いたページがあるのかな? と想像する程度しか出来ませんが、「次へ:6-4. 検索サイトへの登録」となっていれば、リンクをクリックする前に凡その内容が判ります。
フレーム不使用 / 動的HTML生成
基本的にフレームは strict なHTML4.01の仕様にはありません。 現在、過渡期的な扱いとして 4.01FRAMESET という DTD ( 文書型宣言 ) が用意されていますが、そういった暫定的な措置に甘んずることなく フレーム構造の使用そのものを止めたほうが良いでしょう。 そもそも フレームを使用する最大の理由は、メニュー部分とコンテンツ部分の分離によるメンテナンス性の向上では無いでしょうか。 確かにコンテンツの増減があった場合でも、メニューページを差し替えるだけで対応可能という利点はありますが、このことはすなわちコンテンツ部分がロボットに収集されたとしても メニュー部分まで読み込んでくれるわけでは無いのでロボットが他のページを探せない危険がある、という事と、検索結果として一覧表示されるのはコンテンツ部分単体であり、検索結果のリンクをクリックしてサイトを訪れたユーザーは、辿り付いた先からどこにも行けないという、非常に大きなデメリットを被ることになります。 つまり、フレームを利用するのはサイト制作者の怠慢 ( 作業の手間を減らしたいという要望 ) による部分が大きく、ユーザーの利便性を考える上ではフレームを使うべきでは無いのです。 しかし、実際にコンテンツの入れ替わりが激しく、頻繁な更新 ( それもメニュー部分が更新されるために全ページの書き換え ) が必要なサイトでは、どうすれば良いのでしょうか? その答えは「動的なHTML生成」にあります。 現在、そこそこのレンタルサーバーであれば、PHP ( Hypertext PreProcessor ) という言語が使用可能です。 この PHP は、その名前からして Hypertext ( リンク構造などを有する機能的な文書。 ex. HTML = Hypertext Markup Language ) の Preprocessor ( 事前処理装置 ) とあるとおり、非常に HTML と親和性が高いという特徴があります。 端的に言えば 動的なWebを生成すること を目的として開発された言語です。 つまりはどういう事かというと、ページのメニューやヘッダ、フッタなど、全コンテンツページで共通利用する部分をモジュール化して PHPで書き出すスクリプトを用意し、各ページでは必要な箇所でPHP ( で記述された ) 部品を呼べば良いのです。 すると、その箇所に PHPスクリプトに記載しておいたメニューなりヘッダなりのHTMLソースが埋め込まれる、という流れになります。 この方式のメリットは、修正する際には 該当するPHPスクリプトを直すだけで良い ( PHPスクリプトの作り方を工夫しておけば、HTMLで記述した部品ファイル ex. menu.html や header.html を修正しておくだけで、それらのファイルを PHPが読み込んで、その内容をコンテンツページに反映してくれる ) という点と、ロボットが読み込む時点では 既に完成された 1ページ分のHTMLとして整形済みのファイルが表示されるため、SEO的に必要なリンク情報などが埋め込み済みの状態で検索サイトに登録される、という2つの大きな利点があります。 このPHPの習熟は、ブラウザさえあればデスクトップ上で確認可能な HTML & CSS とは異なり、実際に動作確認するには PHPが動作するサーバー環境を用意する必要があるため 若干敷居が高いのと、多少なりプログラムを身に付けようという努力を要しますが、使えるようになると非常に応用範囲の広い技術ですので、ぜひ挑戦してください。
ディレクトリ構造
前項の「動的なHTML生成」とも関わってくるのですが、サイトのディレクトリ構造 ( フォルダ構成 ) は、出来る限りフラットにしてください。 そして ディレクトリを新たに設ける際は、そのディレクトリの目的を明確にし、不要なディレクトリは作らないように、かつ 徒に階層構造を深くしないように気をつけてください。 特に、HTMLファイルは、サイトの浅い部分に設けた一つのディレクトリにまとめたほうが便利です。 コンテンツごとに階層が異なると、動的なHTML生成を行う際に、それぞれの階層・配置に応じて相対パスを調整する必要が出てきてしまいます。 また menu 用の PHPスクリプトなりファイルなりを用意する際も、設置場所 ( 階層 ) によって幾つもファイルを用意するとなると、人間系のミスを誘発する恐れがあります。 さらには やたらと階層の深いディレクトリは、ロボットが辿っていかない / 辿って行きにくい という声もあります ( これは実際のところは検証しきれていない「眉唾」な噂ですが、階層を深くしない という部分では「良い噂」かもしれません ) 。

6-4. 検索サイトへの登録

検索サイトへの登録は、数を競う必要はありません。 現在、殆どの検索ポータルサイトは YST ( Yahoo! ), MSN , Google の何れかの情報を孫引きして使用していますし、それ以外の「無料」「相互リンク必須」などの個人が趣味で立てているような検索サーバーからユーザーを獲得できる見込みは皆無です。 つまり、検索サイトへの登録は、大手検索サイトへの登録依頼さえ きちんと行っていれば、あとは地域のポータル・官公庁・公共サイト系のリンク集に追加して貰えるように 当該サイトの管理人にお願いメールを送る程度で十分でしょう。 また ある程度の大手検索サイトへの登録依頼を一括して行えるように フォームを用意しているサイトを利用するのも便利です。 例えば、以下に紹介する 一発太郎 などは、その名のとおり「一発登録」( というか 一括登録 ) を目的としたサイトであり、このサイトの登録依頼フォームを埋めていくと、サイトのタイトルから始まってサブタイトル、紹介文100文字 & 50文字、サイトを表すキーワード、登録を希望するカテゴリなど、自サイトを紹介するための様々な項目への入力を促されます。 そして、このフォームを埋めることで、改めて自サイトを簡潔に紹介するための概要を考えることになるのですが、これ、今まで作ってきた自サイトを見直す良いきっかけになります。 本稿の手順に従って、サイトの概要から主目的、キーワード等を検討してきた方であれば、さほど問題なく全ての項目を埋めることが可能でしょう。 また 検索サイトへの登録は、依頼を行ってから結果に反映されるまで 2ヶ月くらいは待ってください。 常日頃から更新を心掛け、ロボットの巡回周期が早いサイトであれば、SEO的なリニューアルを施して数日から数週間以内に結果がでる場合もありますが、検索サイトへの登録依頼は あくまでも依頼であって 登録の確約を取り付けた訳でもなく、また検索サイトも依頼のあった全てのサイトを登録するとか閲覧して検討するなどの 登録依頼に対して応答する義務を有している訳でもありません。 この点をしっかり弁えた上で、アクセスログを眺めながら どの検索サイトの収集ロボットが訪問したか、それがどれくらいの期間後に検索結果として現われるようになったか など、様々な情報を集め現状を分析しながら SEOの効果が徐々に現われるのを確認しましょう。 なお 現時点 ( 2005年4月以降 ) では、Yahoo! のディレクトリ登録は、非営利目的のサイト以外は全てビジネスエクスプレスによる有料審査を依頼しなければなりません。 かつ 非営利サイトの無料審査であれビジネスエクスプレスの有料審査であれ、Yahoo!は登録を保証するものではありません。 依頼によって当該サイトを訪問したYahoo!サーファーにより、カテゴリ登録されるかどうかの評価・審査が行われるのみです。 Google の場合、ディレクトリとして Open Directory Project - DMOZ を採用しており、こちらも Yahoo! 同様にサーファーの評価によってカテゴリ登録の可否が定まるため 登録を保証されるものではありませんが、無料ですので「ユーザーに対して役立つサイトを作った」という自負のある方は、挑戦してみると良いでしょう。

  1. 一発太郎
    http://ippatsu.net/TARO/
  2. Open Directory Project - DMOZ
    http://www.dmoz.com/World/Japanese/

7. 確認作業

最終章「7. 確認作業」では、これまでの実施内容によって サイトへの来訪者動向が どのように変化したのかを把握するための方法について紹介します。 なお 改めて書いておりませんが、順位の照会キーワード出現率 の確認、正しいHTML & 正しいCSS の評価など、既に述べてきた事項については 調査・確認ずみとします。 実施していない場合は、まずは紹介済みの手法に従って 確認作業を行ってください。

7-1. ログ分析

使用しているサーバーが「生ログ」を提供しているのであれば、何よりもまず「生ログ」を活用してください。 この「ログ ( 生ログ ) 」というのは すなわち Webサーバーの動作記録であり、来訪者の行動ばかりか ロボットが何のファイルを収集していったのか等も判りますし、不正なアクセスを試行していると思われる記録などのセキュリティ的に重要な情報や リンク切れ ( ファイル不在エラー ) などのサイト管理に必要な情報も含まれています。 もちろん、検索サイト経由のユーザーも識別できますし、その際の検索キーワードも把握することが出来るのです。

具体例を示すと、以下は とある管理サイトの 生ログ の抜粋です。 ( 一部伏字にしてあります )

******.inktomisearch.com - - [30/Apr/2005:03:00:15 +0900] "GET /robots.txt HTTP/1.0" 302 xxxxx "-" "Mozilla/5.0 (compatible; Yahoo! Slurp; http://help.yahXX.com/help/us/ysearch/slurp)" "-"
******.inktomisearch.com - - [30/Apr/2005:03:01:02 +0900] "GET /index.php HTTP/1.0" 302 xxxxx "-" "Mozilla/5.0 (compatible; Yahoo! Slurp; http://help.yahXX.com/help/us/ysearch/slurp)" "-"
******.inktomisearch.com - - [30/Apr/2005:03:01:17 +0900] "GET /index.htm HTTP/1.0" 200 xxxxx "-" "Mozilla/5.0 (compatible; Yahoo! Slurp; http://help.yahXX.com/help/us/ysearch/slurp)" "-"
******.inktomisearch.com - - [30/Apr/2005:03:01:18 +0900] "GET /lineup/catman.htm HTTP/1.0" 200 xxxxx "-" "Mozilla/5.0 (compatible; Yahoo! Slurp; http://help.yahXX.com/help/us/ysearch/slurp)" "-"
******.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp - - [30/Apr/2005:03:03:00 +0900] "GET /news.htm HTTP/1.1" 200 xxxxx "-" "Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; iebar; .NET CLR 1.1.4322)" "-"
******.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp - - [30/Apr/2005:03:03:01 +0900] "GET /common/css/layout.css HTTP/1.1" 304 - "http://malXXmalXX.com/news.htm" "Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; iebar; .NET CLR 1.1.4322)" "-"
******.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp - - [30/Apr/2005:03:03:01 +0900] "GET /common/rov.js HTTP/1.1" 304 - "http://malXXmalXX.com/news.htm" "Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; iebar; .NET CLR 1.1.4322)" "-"
******.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp - - [30/Apr/2005:03:03:01 +0900] "GET /images/img_lineup/MM_T-Shirts_Wht_70.jpg HTTP/1.1" 304 - "http://malXXmalXX.com/news.htm" "Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; iebar; .NET CLR 1.1.4322)" "-"
******.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp - - [30/Apr/2005:03:03:01 +0900] "GET /images/img_lineup/2005042702_70.jpg HTTP/1.1" 304 - "http://malXXmalXX.com/news.htm" "Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; iebar; .NET CLR 1.1.4322)" "-"
*****.docomo.ne.jp - - [30/Apr/2005:12:58:06 +0900] "GET /icart/ HTTP/1.1" 200 xxxxx "-" "DoCoMo/2.0 P900i(c100;TB;W24H11)" "-"
*****.docomo.ne.jp - - [30/Apr/2005:12:58:07 +0900] "GET /icart/lineup/logo.gif HTTP/1.1" 200 xxxxx "-" "DoCoMo/2.0 P900i(c100;TB;W24H11)" "-"
*****.bbtec.net - - [30/Apr/2005:09:38:51 +0900] "GET / HTTP/1.1" 200 xxxxx "http://search.yahXX.co.jp/bin/search?fr=ybb&p=%A5%DE%A5%EB%A5%B3%A5%DE%A5%EB%A5%AB" "Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; FunWebProducts)" "-"
*****.bbtec.net - - [30/Apr/2005:09:38:52 +0900] "GET /index.htm HTTP/1.1" 200 xxxxx "http://search.yahXX.co.jp/bin/search?fr=ybb&p=%A5%DE%A5%EB%A5%B3%A5%DE%A5%EB%A5%AB" "Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; FunWebProducts)" "-"
*****.ezweb.ne.jp - - [01/May/2005:05:12:37 +0900] "GET /icart/ HTTP/1.1" 200 xxxxx "-" "KDDI-HI32 UP.Browser/6.2.0.6.2 (GUI) MMP/2.0" "-"
*****.ezweb.ne.jp - - [01/May/2005:05:12:40 +0900] "GET /icart/lineup/logo.png HTTP/1.1" 200 xxxxx "-" "KDDI-HI32 UP.Browser/6.2.0.6.2 (GUI) MMP/2.0" "-"
*****.ezweb.ne.jp - - [01/May/2005:05:12:41 +0900] "GET /icart/lineup/copy.png HTTP/1.1" 200 xxxxx "-" "KDDI-HI32 UP.Browser/6.2.0.6.2 (GUI) MMP/2.0" "-"
*****.ezweb.ne.jp - - [01/May/2005:05:12:51 +0900] "GET /icart/icart.cgi?cate=1&page4 HTTP/1.1" 200 xxxxx "http://malXXmalXX.com/icart/" "KDDI-HI32 UP.Browser/6.2.0.6.2 (GUI) MMP/2.0" "-"

ご覧頂ければ判るように、中身は非常に無味乾燥な半角英数字の羅列にも見えるデータ行のファイルです。 これが生ログとして毎日数万行〜数十万行の記録としてサーバーに保存され、また一定時間で消去されているのです。 しかし、これでは人間にとって意味のあるデータとして読み取ったり加工したりするのに不便なので、生ログを一旦ダウンロードしてから目的に応じて分析し、結果を表示してくれるソフトウェア ( Log Viewer:ログビューワー ) が フリーウェア / シェアウェアで各種提供されています。 著者は フリーウェアの Apache Log Viewer [ http://home.ns01.info/circle/ApacheLogViewer/download.html ] を愛用しており、これを利用することで各種の情報を取り出しています。

上記以外にも、指定ページ / 指定ディレクトリ ごとに「どのページ / ディレクトリ から現ページに移動してきたか」などの「ユーザーの動き」を把握することも可能です。 本稿では詳しくは書きませんが、興味のある方は Apache Log Viewer をダウンロードして使用されたり、各種の解説ページ/紹介ページを巡って情報を集めてみるのも良いでしょう。 特に 業務でWebを運営される方であれば、何らかのカタチで生ログ ( もしくは 生ログを基に加工したデータ ) を把握しない限り、現状が見えて来ないわけですから 適切な対策を施すことは出来ません。 上記のツール以外でも構いませんので、必ず ログを確認する習慣を付けてください。

7-2. アクセス解析

前述の「生ログ」が取得できないサーバーを利用している、もしくは Apache Log Viewer の操作が不明 / とりあえずのアクセス状況を把握したい などの場合であれば、忍者TOOLS - 無料アクセスログ解析 [ http://www.shinobi.jp/access_index.html ] などの「アクセスログ解析サービス」を利用するのも良いでしょう。 ただし、無料版ではページ上への広告を義務付けられてしまいますので、業務サイトの場合は 有料/無料の同様のサービスを探してみるなどしてください。

SEOを施す際のポイントを 項目ごとに分類して書き纏め、トータルとして「SEO対策ガイドライン:検索エンジンを活用するWebサイト活用術」として紹介しましたが、読後の感想はいかがでしょうか。 「なんだ こんなものか」と思われた方も少なからず居るのでは無いかと思います。 実際、ここに紹介したSEOテクニックは、いずれもが「当たり前の事」を「地道に真面目にコツコツと行う」方法であり、「これをすれば驚くほど順位が上がる」などの扇情的な文言で紹介するような過激な内容は含んでいません。 しかし、ここまで本稿をお読みいただいた読者の方々ならお判り頂けるでしょうが「ズルをして順位を上げる」ことSEOだと思い込み、そういったSEOスパムもどきの行為をしていては いずれ検索エンジンに見抜かれてペナルティの洗礼を受ける羽目に陥るでしょうし、そもそもがユーザーへの配慮・コンテンツの作りこみを忘れて徒に順位を追い求めるSEOならば、検索結果からのアクセスアップにはなっても せっかく来訪してくれたユーザーにとっては期待を裏切られた嫌な感想ばかりが残ってしまい、最終的には「百害あって一利なし」の結果となってしまうでしょう。 つまりは「急がば廻れ」の諺どおり、地道に真面目にコンテンツを作りこみ、それを正当に評価して貰うのがSEOの本来あるべき姿なのです。 Webサイト制作を生業とする私たちにとって、常に忘れてはならないのが「ユーザーの評価 ( ≠ クライアントの評価 ) 」であり、ユーザーの視点を見失ってSEOの技巧に走るだけのサイト制作に陥ることの無いよう、高い意識を保ち続けていたいものだと思います。

随時更新 〜 徒然雑記

検索エンジンの行方

検索エンジンは、Webの要 ( かなめ ) として 日々刻々と進化しています。 昨日までの「セーフ」だったSEOテクニックが、明日には その本質を見抜かれて「アウト」になる可能性もある世界です。 但し、順位を上げるための技巧に走らず、本来のユーザーのためを考えて真面目に対応していれば、検索サイトが どのようなスパム判定基準を追加しようとも、恐れることはありません。 かつて、FONT設定で文字のサイズを読めないほどに小さくしたり、背景色に溶け込ませて「ユーザーには見えないけれど、ロボットにはアピールできる」というテクニックがアングラサイトで広まりましたが、それは直ぐにスパム判定フィルタに追加されました。 次には外部CSSで同じようなことをするサイトもありましたが、ロボットはHTMLばかりでなく .cssファイルも収集していくようになり、最近では .js ( 外部JavaScriptファイル ) や .swf ( FLASHファイル ) までも一部のロボットは収集するようになってきているようです。 つまり、外部ファイルを使って不正に ( ユーザーには見せないけれどロボットにだけ見せる内容を使って ) 順位を上げる行為は、基本的に出来なくなってきています。 またリンク数を不正に稼ぐために「リンクファーム」と呼ばれるサイト群 ( 数千〜数万の自動登録リンク集 ) に一括登録して、「被リンク数」を瞬時に増加させる行為も、不正行為 ( 検索エンジンスパム ) としてフィルタリングされるようになりました。 こうした検索エンジン側の行為は、ユーザーにとっての「検索の精度を高め、使い勝手を良くする」ためのものですから、今後も止むことなく進化を遂げることでしょう。 いずれは指定のキーワードだけでなく、類義語・類似のキーワードでの検索候補も示してくれるような、Googleの「もしかして」機能や Googleサジェスト も β版から実用化の段階に入るでしょうし、デスクトップ検索 の機能と統合されて、ユーザーの趣味・嗜好・専門分野に応じた優先順位のつけ方を実現できるような、そんな「ユーザー一人一人にカスタマイズされた検索ツール」が実現する日が来るのでしょうね。 そのときは、「検索サイトでのキーワードによる一律の順位」という指標が無くなりますから SEOの概念も大きく変わっていくでしょうし、そうなったら 単なる順位上げの技術に執着しているSEO業者は、一体どこへ行くんでしょうね。

2005/06/13(月) 追記
そこが知りたい!検索エンジンの裏側 第51回 検索エンジンの「リミックス」って何だ?
(2005/06/07)
おやおや、上記に書いたばかりのことを実際にYST(米)が模索し始めたようですね。 「順位上げ」しか売り文句がない「似非SEO業者」の凋落は、予想していたより早いのかもしれません。

突然の順位変動 〜 もしかして Google にスパム判定された? … そんなときは

Googleで検索したら、昨日までの表示順位からいきなり消えてしまい、調べてみたら100位以上も下がっていた、もしくは 検索結果に一切表示されなくなった、などの場合は、「検索エンジンスパム」扱いされてフィルタリングされた可能性があります。 そんなときは、Google特別構文検索 で確認してみると良いでしょう。 そして 特別構文検索の結果も &filter=0 の結果も、いずれもが「クロと疑われる」ケースであれば、自身の SEO対策を振り返って反省すべき箇所を探してください。 ちなみに、一度「クロ判定」されてしまった場合は、その程度により「ブラックリスト登録」か「過剰SEOによる一時処置」などの扱いに分けられ、後者であれば数週間後には復帰できるらしいと言われています ( もちろん 正すべき箇所を適切に修正しておくのが前提条件ですが ) 。 しかし 悪質なSEOスパマーとしてブラックリストに登録されてしまった場合は、一般には そのドメイン ( URL ) は諦めて、新たにコンテンツを作り直して 一からサイトを立ち上げたほうが 良い結果が得られるとのことです。 但し、検索サイトに悪質なSEOスパム行為と認識されたという事態を理解して サイト制作の行動基準から見直さない限り、新たなサイトもいずれフィルタリングされてしまうでしょう。 何度も言いますが、検索サイト / ロボットを「騙す」行為は SEO ではありません。 検索エンジンを「正しく活用」するためのモノであることを忘れなければ、きっと大丈夫。 一時的な順位の上下動にビクつかず、最終目標は顧客 ( 来訪者 ) の満足であることをサイト構築の軸として 納得できるサイト作りに取り組んでください。

引用サイト一覧

  1. W3C Validation Service [ Valid HTML 4.01 ]
  2. W3C CSS Validator [ Valid CSS ]
  3. Adwordsキーワードツール
  4. キーワードアドバイスツール
  5. ランキングチェッカー
  6. グーグルダンスチェッカー
  7. キーワード出現頻度解析
  8. . Another HTML-lint gateway
  9. W3C Markup Validation Service
  10. W3C CSS 検証サービス
  11. Web Developer 日本語版 for Mozilla Firefox
  12. Mozilla Firefox
  13. Web Accessibility Toolbar 日本語版 for IE
  14. Web Accessibility Toolbox 日本語版 for Mozilla Firefox
  15. Lynxシミュレーター ( テキストブラウザ )
  16. 一発太郎
  17. Googleツールバー
  18. Google
  19. Yahoo!
  20. Overture
  21. Googleサジェスト
  22. デスクトップ検索
  23. Google特別構文検索
  24. エキサイト翻訳
  25. サクラエディタ
  26. Apache Log Viewer
  27. 忍者TOOLS - 無料アクセスログ解析
  28. http://homepage2.nifty.com/godakaz/laboratory/special_code.html
  29. Open Directory Project - DMOZ

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